これから雪のピーク 近畿北部は短時間で積雪急増の恐れ 立往生や路面の凍結に警戒を

2024年1月23日(火)17時16分 tenki.jp

近畿地方では、今夜から次第に雪の範囲が広がり、程なくしてピークを迎えます。24日(水)は近畿北部で積雪が急増する恐れがあり、たった2日間で1メートル以上の雪が降る所もある見込みです。雪にあまり慣れていない南部でも、山地を中心に雪が積もるでしょう。積雪による立往生や、路面の凍結によるスリップ事故などに警戒してください。

近畿北部では局地的にドカ雪の恐れ 風も強く極寒

この冬は暖冬傾向で、強い寒気が流れ込んでも一時的でしたが、今回の寒気は26日(金)頃まで居座るでしょう。上空の寒気が最も強いのは明日24日(水)ですが、その後も北部では雪が降りやすく、雪による影響が長引く恐れがあります。
○24日(水)
北部では未明から広い範囲で雪が降り、大雪となる見込みです。局地的に雷を伴って降り方が強まるでしょう。雪雲は徐々に南下し、午後は中部でも雪の降る所が増えてくる見込みです。南部でも所々で雪になり、山地を中心に積雪となるでしょう。なお、北部では午前中は活発な雪雲の帯がかかり続けて、短時間で積雪が急増する恐れがあります。強い風で雪が吹きつけ、見通しが悪くなる所もあるでしょう。
寒さも強烈で、朝はほとんどの地点で氷点下の冷え込みとなる見込みです。昼間の気温は上がってもせいぜい5℃前後で、北部では極寒となるでしょう。
○25日(木)
北部では断続的に雪が降り、雪の量が増える見込みです。寒気の底から徐々に脱しますが、雷を伴って降り方が強まることもあるでしょう。中部と南部では晴れる所はあるものの、中部では雪が残る所もある見込みです。
朝晩は引き続き冷え込みが厳しいでしょう。一年で最も寒い時季ですが、日中の気温は平年に届かない見込みです。風の強い状態が続き、昼間でも震え上がるような寒さでしょう。
○26日(金)
北部では雲が多く、午前中を中心に雪や雨が降る見込みです。中部と南部では、晴れる所が多くなるでしょう。
気温は平年並みか平年よりやや低めですが、強い寒波のあと、寒さは幾分和らいで感じられそうです。

25日(木)までの予想降雪量 北部では警報級の大雪に

今後24時間ごとに降る雪の量は、いずれも多い所で以下の通りです。
○23日(火)18時〜24日(水)18時
・近畿北部山地 80センチ
・近畿北部平地 80センチ
・近畿中部山地 50センチ
・近畿中部平地 15センチ
・近畿南部山地 15センチ
・近畿南部平地 1センチ
○24日(水)18時〜25日(木)18時
・近畿北部山地 40〜60センチ
・近畿北部平地 30〜50センチ
・近畿中部山地 30〜50センチ
・近畿中部平地 20〜40センチ
・近畿南部山地 5〜10センチ
・近畿南部平地 1〜5センチ
北部を中心に大雪となり、北部では合計で1メートル以上の雪が降る所もあるでしょう。気温が低い時間帯に降った雪はそのまま積もり、路面が凍結する恐れがあります。ノーマルタイヤやバイクでの走行は、立往生やスリップ事故の原因になります。この冬は雪が少なく、冬用タイヤに切り替えていない方も多くいらっしゃるかもしれませんが、非常に危険です。雪道では必ず冬用タイヤを装着し、用意がない場合は公共の交通機関を利用するか、テレワークに切り替えるなど、無理な行動、外出は控えてください。
なお、公共の交通機関にも雪の影響が出たり、長引く可能性も考えられます。時間に余裕を持った行動を心がけましょう。

短時間の大雪 注意点

大雪の際には過去に大規模な車両の立ち往生が発生したことがあることから、国土交通省は大雪の場合の不要不急の外出を控えるよう呼び掛けています。
やむを得ず車で移動する場合は、冬用タイヤの装着やチェーンの携行・装着の徹底、スコップや砂等の冬用装備の準備が欠かせません。広範囲で道路が同時に通行止めとなる場合があるため、予め迂回路を考えておくなど、通行ルートの見直しも必要です。
また、公共交通機関においても、大規模で長時間にわたる遅延・運休が発生する可能性があります。移動の際には最新の運行情報もご確認ください。

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