東海や近畿で局地的な強い雪　北陸や北日本は明日にかけて大雪続く

2024/01/24 10:35 ウェザーニュース

今日24日(水)は寒波のピークを迎え、特に山陰から近畿、東海に発達した雪雲が分布している状況です。局地的には1時間に10cm前後の強い雪となっています。
北陸や北日本の日本海側も雪の所が多く、明日25日(木)にかけて大雪に警戒が必要です。

3時間で20cm以上の積雪増加も

上空5500m付近で−36℃以下の非常に強い寒気が北日本から東日本を通過しています。寒気の影響で日本海に広がる雪雲は発達していて、特にJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雪雲は活発です。昨日よりも雪雲の帯は南下し、強い雪の中心は山陰から近畿北部に移ってきました。雪雲は日本海側に留まらず太平洋側まで伸びて、濃尾平野でも雪が強まっています。
10時までの1時間に滋賀県米原市で8cm、岐阜県関ケ原町で7cm、京都府舞鶴市や島根県松江市では4cmの雪を観測。米原市や関ケ原町は3時間で20cm以上、積雪が増加し、岐阜市でも13cmの積雪を観測しました。周辺を走る名神高速は通行止めで、東海道新幹線にも遅れが出ています。名古屋市内にも雪雲は流れ込んでいて、雪が積もる可能性があります。
北陸や東北でも雪の強まっている所があり、10時30分の時点で山陰から北陸を中心とした10府県に大雪警報が発表されています。

積雪は明日にかけてさらに増加

上空の寒気は動きが遅く、少なくとも今日いっぱいは影響が続くとみられます。寒気の中心が東に抜けた後も冬型の気圧配置はすぐには解消せず、日本海側の各地は明日25日(木)にかけて断続的に雪が降る見込みです。
今日昼から明日夜までの積雪増加量は、山陰から北陸、東北にかけての山沿いを中心にさらに50cm以上が予想され、山間部の多い所では100cm前後に達するとみられます。内陸の市街地でも多い所では30cm前後の新たな雪が積もる見通しです。現在は雪が小康状態の北海道も今日の午後から雪が強まる予想となっています。
急激に積雪が増加することで、立ち往生が発生し大規模な車両滞留につながる可能性があります。移動の必要がある場合は、冬用タイヤの装着に加えチェーンも準備するなど、スタックしないような備えが必要です。
能登半島地震の被災地では地震でダメージを受けた家屋の倒壊に警戒をしてください。

晴れる関東も厳しい寒さ

寒気のピークで全国的に厳しい寒さとなります。西日本は昨日に続いて昼間も気温が上がりません。東日本や北日本は昨日よりも大幅に気温が低く、真冬の寒さとなります。
各地の最高気温は西日本から関東の各地で軒並み一桁で、大阪市は5℃、名古屋市は3℃の予想です。東京都心は日差しが届くにも関わらず、昨日に比べて6℃も低い8℃の見込みです。冷たい風が加わるため、体感温度はさらに低くなります。
北陸も一日を通して気温が低いままですので、避難をされている方は低体温症にならないよう十分に注意をしてください。

写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）