寒気のピークで積雪が急増 名古屋周辺や関西エリアも雪が積もるおそれ

2024年1月24日(水)6時10分 ウェザーニュース

2024/01/24 11:09 ウェザーニュース

今季一番の寒気がピークを迎えていて、今日24日(水)は日本海側の各地で雪が強まっています。昨夜から今朝にかけて積雪が急増した所があり、この後も断続的に雪が降る見込みです。名古屋周辺や関西エリアでも積雪のおそれがあります。

昨夜から今朝にかけて40cm前後の積雪増加

上空5500m付近で−36℃以下の大雪をもたらすクラスの寒気が南下し、日本海側の各地で雪が強まっています。
福井地方気象台は、24日(水)3時までの6時間に勝山市滝波町で36cm、越前市粟田部町で26cmの顕著な降雪を観測したとして、3時51分に「顕著な大雪に関する気象情報」を発表しました。
1時間に5cm以上の雪の降っている所があり、6時の積雪は岐阜県白川で76cm、福井県九頭竜で70cmを観測。多い所では昨夜から40cm前後積雪が増加しました。また、佐賀で3cm、長崎で1cmなど九州の市街地でも雪が積もっています。
6時時点で九州の各地や山陰から北陸、北日本の広い範囲に、大雪警報・暴風雪警報が発表中です。
九州や四国の雪は午後になると次第に収まる一方で、山陰や北陸、北日本の日本海が雪が続きます。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)に伴う活発な雪雲がかかる山陰から北陸は特に雪が強まる見込みです。

名古屋市内でも道路に積雪のおそれ

強い寒気の南下によって雪雲が発達しているため、日本海側に留まらず太平洋側にも拡大します。風向きが北西になることで、若狭湾付近から濃尾平野に雪雲が流れ込みやすくなり、これから午後にかけて名古屋市周辺でも本格的に雪が降る見通しです。
また、近畿も北部だけでなく中部まで雪の範囲が広がり、京都市内でもしっかりと雪の降る可能性があります。雪雲の通り道になる滋賀県内は南部でも大雪になる見込みです。大阪市内は一時的に雪になることはあるものの、積もるほどは降らないとみられます。

山沿いは1m超の積雪増

これから26日(金)夕方までの積雪増加量は、最も多くなる北陸の山沿いなどは1mを超える所があるとみられます。北海道や東北から北陸、近畿北部から山陰の山沿いでは広い範囲で50cm以上に達し、各地で今季一番の大雪になる予想です。
急激に積雪が増加することで、立ち往生が発生し大規模な車両滞留につながる可能性があります。移動の必要がある場合は、冬用タイヤの装着に加えチェーンも準備するなど、スタックしないような備えが必要です。
能登半島地震の被災地でも30cm近い積雪が予想され、地震でダメージを受けた家屋が倒壊するおそれがあります。今夜は倒壊などの危険がない所で過ごすようにしてください。
雪雲の一部は太平洋側まで広がって、名古屋市を含む濃尾平野や関西エリアでも積雪が予想されます。道路に雪が積もった場合はノーマルタイヤでの運転は避けてください。

北風が吹き荒れ吹雪になるところも

各地で風が強まっていて、九州から北海道の沿岸部では瞬間的に25m/s以上の暴風が吹いています。今日6時までの最大瞬間風速は鹿児島県種子島で31.1m/s、愛媛県宇和島で27.6m/s、北海道宗谷岬で27.3m/s、石川県羽咋市で25.8m/sを観測しました。
この後も風の強い状況は続き、西日本から北日本の沿岸部では平均で15〜20m/s。場所によっては25m/s前後の風が吹き荒れる見込みです。
雪が降る地域では吹雪となって視界が悪くなり、ホワイトアウトが発生するおそれもあるため警戒をしてください。晴れる太平洋側も冷たい風が強まることで体感温度が下がり、厳しい寒さになります。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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