極寒で現れた冬の風物詩 長野県白馬で霧氷・樹霜
2020年2月7日(金)10時45分 ウェザーニュース
2020/02/07 10:47 ウェザーニュース
長野県白馬村より(7日朝撮影)
全国的に冷え込みが強まった今日7日(金)朝、長野県白馬村では木々が霜や細かい氷の粒で覆われる「霧氷(むひょう)」と呼ばれる現象が見られました。極寒の土地ならではの風物詩です。
今朝の長野県白馬は−15.4℃まで気温が下がり、今シーズン一番の寒さとなっています。
「樹霜(じゅそう)」とは?
長野県白馬村より(7日朝撮影)
霧氷の中でも、草木からビッシリと生えるように成長した針状の結晶は「樹霜(じゅそう)」と呼ばれます。樹霜は空気中の水蒸気が霜となり、直接、樹木などに凍りついたものです。
よくニュースでも聞く『樹氷(じゅひょう)』はごく小さな冷たい水の粒が、樹木などにあたって瞬間的に白く凍りついたもので、ほとんど同じ仲間のような現象ですが、微妙にメカニズムが違います。
冬の風物詩、ほかにもいろいろ
なお、気温が下がった時に見られる現象として、ほかにも『氷霧(こおりぎり)』『細氷(さいひょう)』『雨氷(うひょう)』『氷雨(ひさめ)』などいろいろな種類があります。
『氷霧(こおりぎり)』
非常に小さな氷の粒が空気中に多数浮かんでいる状態。凍っている霧のこと
『細氷(さいひょう)』
非常に小さな氷の粒が空気中に多数浮かんでいる状態。凍っているモヤのこと
氷の粒が太陽に照らされキラキラと輝くので、ダイヤモンドダストとも呼ばれる。
『雨氷(うひょう)』
雨粒が地面に落ちたり、木に当たってすぐ凍りついたもの。透明な氷のかたまり
『氷雨(ひさめ)』
雹(ひょう)、霰(あられ)、霙(みぞれ)の昔の呼び名。またみぞれにごく近い冷たい雨。
このように氷や雨など似たような字が多いのですが、並びかたや一文字が変わっただけで、別の現象になるのですね。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)