11日まで日本海側は大雪 12日は強雨・強風の所も 関東など「春一番」の可能性
2025年2月10日(月)17時15分 tenki.jp
11日(火・祝)は日本海側で大雪の所もありますが、一転、12日(水)は広く雨で、雨脚が強まるかもしれません。暖かい南風が強まるので、関東など「春一番」が吹く可能性があります。ただ、雨と暖かさで雪どけが進みますので、積雪の多い所では、雪崩・屋根から落ちる雪・融雪洪水などに、十分お気をつけください。
11日(火・祝) 日本海側で大雪の所も
11日(火・祝)は、冬型の気圧配置が次第に緩みますが、まだ寒気の影響が残るでしょう。
そのため、北日本〜東日本の日本海側を中心に、大雪となる所がありそうです。すでに平年を上回る積雪になっている所が多く、更に積雪が増えそうです。また、東北や北陸を中心に、11日(火・祝)昼頃にかけて、大気の状態が不安定になるため、落雷や突風、降ひょう、局地的な降雪の強まりに注意が必要です。
大雪によって、交通機関に影響がでたり、路面が凍結したりする可能性があります。また、樹木や電線に着雪すると、雪の重みで樹木が倒れたり、電線が切れて停電したりするおそれがあります。
一方、太平洋側では広く晴れるでしょう。こちらは、空気がカラカラに乾きますので、火の取り扱いに、注意が必要です。お出かけ前には、火の元の確認を忘れないでください。
12日(水)は一転 強雨や強風の所も
12日(水)は、天気も気温もガラッと変わる所が多くなりそうです。
前線を伴った低気圧が近づいてくるため、西から次第に雨が降るでしょう。九州など、雨脚の強まる所もありそうです。
また、今回は、暖かい空気が流れ込むのがポイントです。最高気温は、九州〜関東では10℃を超える所が多く、北陸・東北でも5℃以上、札幌は4℃まで上がる予想です。
この暖かさで、北陸・東北あたりでも、広い範囲で、雪ではなく、雨が降るでしょう。積雪の多い所では、急に雪どけが進むので、雪崩が発生しやすくなります。過去に、雪崩が発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
また、気温の上昇によって積もった雪が滑り、屋根からの落雪が起こりやすくなります。さらに、 雪が多く積もった道路では、冠水のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。
春一番の可能性も
そして、12日(水)は、全国的に南風が強まるでしょう。関東など「春一番」が吹く可能性があります。
春一番とは、気象庁の定義では、立春から春分までの間に、広い範囲で初めて吹く、暖かく強い南風のことをいいます。ただ、春一番が吹いたと発表されるには、期間や風向、風速、最高気温、気圧配置などの条件があり、風速や最高気温などの条件は、地方によって、少し異なります。
例えば、関東地方における「春一番」は、下記事項を基本として総合的に判断して発表しています。
1 立春から春分までの間で、
2 日本海に低気圧があり、
3 関東地方における最大風速が、おおむね風力5(風速8m/s)以上の南よりの風が吹いて、昇温した場合。
春一番と聞くと、春の訪れを告げるというイメージもあって、穏やかな現象を想像される方もいるかと思いますが、春一番は春の嵐でもあります。強い風に、お気をつけください。