山形の蛭沢湖北側で山林火災、放火の疑いで女を逮捕…51ha消失した昨年との関連も捜査

2025年5月15日(木)22時12分 読売新聞

火災現場で実況見分を行う警察官ら(10日午前、高畠町安久津で)

 山形県高畠町の蛭沢びるざわ湖北側で9日、山林火災が発生し、山形県警南陽署は10日、火をつけたとして近くに住む無職の女(76)を森林法違反(森林放火)の疑いで逮捕した。周辺では昨春、火災が相次いで発生しており、同署は関連を調べる。

 発表によると、女は9日午後6時半頃、蛭沢湖北側の山林で下草などに火をつけ、周囲の落ち葉など約100平方メートルを焼いた疑い。調べに対し、容疑を認めているという。

 火災発生の約10分後、近くを巡回していた同署員が火災を発見し、119番した。火は午後7時20分頃に消し止められ、けが人や建物への被害はなかった。現場近くにいた女を同署に任意同行し、事情を聞いたところ、容疑が固まった。

 置賜広域行政事務組合消防本部によると、蛭沢湖周辺では、昨年4〜5月に山林火災が7件発生し、計約51ヘクタールが焼失した。同時期には、周辺の休耕田でも3件の火災が起きていた。

 同署は、今年も火災が起きる可能性があるとして、警戒を強めていた。女が一連の火災に関与している可能性も視野に、調べを進める。

 近くに住む70歳代男性は、「今年は4月に入っても山火事が起こらず安心していたが、(9日に)久しぶりに起きてびっくりした」と話した。女については、「すれ違ったらあいさつをしてくれる人だった。とても放火をするような人には思えない」と驚いた様子だった。

ヨミドクター 中学受験サポート 読売新聞購読ボタン 読売新聞

「火災」をもっと詳しく

「火災」のニュース

「火災」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ