八潮陥没、スロープ造成や農業用水路撤去に埼玉県が10億円支出見込み…復旧総工費は「数百億円」か

2025年2月13日(木)20時53分 読売新聞

県道陥没の現場(8日午後、埼玉県八潮市で)=帖地洸平撮影

 埼玉県八潮市の県道陥没事故で、安否不明となっているトラックの男性運転手(74)を捜索するためのスロープの造成費用などに県が約10億円の支出を見込んでいることがわかった。財源には今年度の下水道関連予算のうち未執行分を充てる。

 陥没現場では1月28日の発生から夜通しで作業が続く。穴内部に重機を入れるためのスロープ2本が完成し、「宙づり」状態となり、崩落の危険があった農業用水路が撤去された。約10億円はこれらの作業費に充てられる。

 これとは別に、県は当面の復旧工事費用として40億円を盛り込んだ補正予算案の県議会への提出を決定。トラックの運転席部分が残る下水道管を迂回うかいする、バイパス管の整備などに使われる見通しという。

 運転手の捜索後には、道路と下水道の本格的な復旧工事が始まる。これらの総工費は現時点では不明で、県関係者は「数百億円はかかるだろう」とみている。

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