“ツルツル”or“ザラザラ”、どっちが正解? 美味しいレモンの見分け方

2024年2月20日(火)5時10分 ウェザーニュース

2024/02/20 05:18 ウェザーニュース

レモンと言えば輸入物が9割程度を占め、1年中出回っています。しかし、残りわずか1割の国産のレモンは今が旬です。瀬戸内の温暖な気候を利用して栽培が盛んな広島県が5割を占め、生産量トップです。
今の時期は国産レモンも店頭に並びますが、せっかく買うなら、より良いものを選びたいものです。そこで、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに美味しいレモンの選び方を伺いました。

レモンにはさまざまな品種が

レモンと一口に言っても、さまざまな品種があります。
「品種によって、味や見た目にも個性があります。例えば、世界ではリスボン、ユーレカ、フェミネロ、ベルナ、ビラ・フランカなどがありますが、日本で最も多く栽培されているのがリスボンとユーレカ、そしてビラ・フランカです。
一大産地である広島県の瀬戸田はポルトガル原産のリスボンが中心に栽培されています。果実は先がつぼまった楕円形で、皮の表面はややざらつきがあるものの、果肉はジューシーで酸味が強い品種です。
ユーレカはカリフォルニア原産で、果実は長いボール型、卵型があり、果肉が柔らかくジューシーなのが特徴です。
ビラ・フランカはシチリア原産と言われ、主に広島県で栽培されています。果実は長いボール型か卵型で果汁が多く、香りが良いのが特徴です。
このほかにも変わり種として、最近ではレモンとオレンジの交雑種で、完熟するとオンレンジ色がかる『マイヤーレモン』の人気も出てきています」(吉田さん)

皮はツルスベがおすすめ

レモンも品種によって味にも特徴があるようですが、美味しいレモンはどう見分けたらよいでしょうか。
「レモンは他の柑橘類同様、収穫後は追熟しません。したがって、未成熟のうちに収穫して輸入される輸入物は、どうしても酸味が強くなります。一方、国産は完熟してから出荷されることが多いため、酸味が柔らかく糖度が高いと言われています。
良いレモンを選ぶには、まず表面を見てください。ツルっとしていてツヤがあるものと、小さいデコボコがあってザラザラしているものがあります。選びたいのは、表面がツルっとしてなめらかでツヤ・ハリがあるもの、手に取った時に見た目よりずっしりと重みを感じるものです。
こうしたレモンは果汁が多くジューシーです。ザラザラしたものは白い部分が多く、果肉が少なめなものがあるので注意してください。
また全体に色むらがなく、できるだけ形が左右対称で整っているものを選びましょう」(吉田さん)

レモン100gで1日分のビタミンC

レモンの栄養と言えばまずビタミンCが浮かびます。
「レモンには100gあたり100mgのビタミンCが含まれています。これは成人の1日分の必要量にあたるので、1日でレモン果汁100mlを飲むだけでビタミンCは十分です。
レモンの酸味の主な成分はクエン酸ですが、クエン酸にはストレス解消、疲労回復や免疫向上が期待できるので、風邪などが多いこの時季には特におすすめの果物と言えます」(吉田さん)
レモンはまるごとであればポリ袋に入れて野菜室で保存すれば1カ月はもつそうです。切ってしまった場合は日持ちしないので、切り口にラップを貼り付けて冷蔵庫に入れておき、早めに使い切りましょう。
栄養効果が高い旬のレモンを食べて、風邪などの予防に役立てましょう。

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