大船渡の山林火災、延焼範囲は主に北側に拡大…NASAの人工衛星による熱源マップで判明
2025年3月5日(水)11時0分 読売新聞
火災発生以降、初めて本格的な降水があった現場周辺(5日午前、岩手県大船渡市で)=後藤嘉信撮影
岩手県大船渡市の山林火災は、出火地点から主に北側に拡大していった様子が、「熱源」を感知する米航空宇宙局(NASA)の人工衛星によるデータで確認された。読売新聞は、最初に出火が確認された2月19日から25日を黄色で表示。延焼が続く山林火災が発生した同26日から27日をオレンジ色、同28日から3月4日を赤色で色分けした。
東京理科大元教授で日本防火技術者協会の関沢愛理事長は「降水量が少なく草木や土が極度に乾燥していたため延焼速度が速く、一気に拡大した。2月26日には火の手が複数上がったため初動が間に合わず、ヘリコプターによる消火が追いつかなかった」と説明している。