監督はG.G.佐藤さんとニッチローさん…「佐藤」対「鈴木」、ワケあって栃木で野球対決
2025年3月7日(金)16時46分 読売新聞
熱戦を誓う佐藤さん(右)と鈴木さん。各チームのユニホームも、今大会に向けて作られた(佐野市役所で)
全国で最多とされる「佐藤さん」と、次に多い「鈴木さん」を集めたチームによる野球大会が、9日にエイジェック佐野野球場(栃木県佐野市赤見町)で行われるのを前に、両チームの出場選手入団会見が6日、佐野市役所で開かれた。
佐野市によると、佐藤姓の由来には諸説あるが、平安時代に佐野で活躍した武士・藤原秀郷の子孫が「佐野の藤原氏」の意味で名乗ったとする説がある。これを町おこしに生かそうと、同市は語呂合わせで3月10日を「佐藤の日」とし、様々なイベントを開催してきた。
今回の野球大会もその一環。昨年12月〜今年1月に、野球ができるメンバーを各チーム11人ずつの予定で募ったところ、全国から47人の佐藤さん、43人の鈴木さんから応募があった。このため、枠を増やして15人ずつを選抜した。
両チームに甲子園経験者がいるほか、鈴木チームには六大学野球の経験者もおり、名字のプライドをかけた激戦が予想される。監督は、西武などで活躍したG.G.佐藤さん(46)、イチロー(本名・鈴木一朗)さんのものまねで知られるニッチローさん(46)が、それぞれ務める。
この日の記者会見には、各チームを代表して、佐野市のパート従業員・佐藤沙織さん(48)と、宇都宮市の中学校副校長・鈴木剛さん(52)が出席。佐藤さんは「佐野市での試合はホームゲーム。全国一の佐藤の名にかけて、絶対に負けられない」、鈴木さんは「向こう30年は鈴木さんに手を出せないなと思わせる勝ち方をしたい」と意気込んだ。