高額療養費の引き上げ、石破首相「私の判断が間違いだった」と陳謝
2025年3月13日(木)21時52分 読売新聞
衆院予算委員会で答弁する石破首相(13日午後、国会で)=川口正峰撮影
石破首相(自民党総裁)は13日の衆院予算委員会で、医療費が高額になった場合に患者負担を抑える「高額療養費制度」を巡り、自己負担上限額を引き上げるとした当初方針について「私の判断が間違いだった」と述べて陳謝した。
政府・与党は方針見送りに伴い、2025年度予算案を再修正する方針だ。参院での予算案審議中に、衆院が予算委を開催するのは異例で、再修正への地ならしの意味合いがある。
立憲民主党は予算案の衆院通過から3日後の方針見送りを問題視している。立民の野田代表は予算委で「衆院の審議はなんだったのか」と苦言を呈した。
一方、政府は13日の衆院議院運営委員会の理事会で、今国会に提出予定の年金改革関連法案について、政府提出法案の締め切りの目安となっていた14日までの国会提出を先送りする考えを伝えた。政府・与党は今国会への提出を見送る方向で調整している。