統合作戦司令部発足、南雲司令官「平素から有事までシームレスに対応」…陸海空の自衛隊を一元的に指揮

2025年3月24日(月)20時23分 読売新聞

「統合作戦司令部」の看板を手にする中谷防衛相(左)と初代司令官の南雲憲一郎空将(24日、防衛省で)=富永健太郎撮影

 陸海空の3自衛隊を平時から一元的に指揮する「統合作戦司令部」が24日、東京・市ヶ谷の防衛省内に設置された。初代の統合作戦司令官に就任した南雲憲一郎空将(59)は記者会見で、「平素から有事に至るまでシームレス(切れ目なし)に事態に的確に対応する」と語った。

 新司令部は240人態勢で24日午前0時から任務を開始した。陸海空やサイバー、宇宙の主要部隊を運用し、平時の警戒監視などにあたる。大規模災害や有事などの緊急事態にも対処する。

 南雲氏は会見で、ロシアによるウクライナ侵略を引き合いに「同様の事態が我が国周辺を含むインド太平洋地域で起こらないとは言えない」と強調。新司令部の任務として、▽望ましい安全保障環境の構築▽事態発生の抑止▽発生した事態への的確な対処——の3点を挙げた。

 これまでは、自衛官トップの統合幕僚長が部隊運用を調整してきたが、今後は防衛相の補佐役に専念し、統合作戦司令官が部隊を指揮する。

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