相模原市殺傷事件の植松死刑囚らによる400点、広島で「死刑囚の絵展」…「死刑への恐怖にじみ出ている」
2025年3月31日(月)8時6分 読売新聞
死刑囚が描いた作品を見る来場者(広島市安佐南区で)
15人の死刑囚が描いた絵画を紹介する「死刑囚の絵展」が30日、広島市安佐南区の喫茶店「カフェ・テアトロ・アビエルト」で始まった。額装した約100点を含め400点以上を展示。店主の中山幸雄さん(79)は「死刑の執行方法や獄中での処遇など、死刑制度を考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけている。
昨年11月に東京で開かれた「死刑囚表現展」の応募作品から、相模原市の知的障害者施設で45人を殺傷した植松聖死刑囚や「埼玉愛犬家連続殺人事件」を起こした風間博子死刑囚の絵画などが並ぶ。熊本県で主婦を殺害した金川一死刑囚は「広島原爆画」と題し、キノコ雲を描くとともに、「命の大事さ へいわなせかい」などと記した。
広島市佐伯区から友人と訪れた自営業の男性(77)は「死刑への不安や恐怖といった本音がにじみ出ていると感じた。心が揺さぶられる作品が多く、考えさせられた」と話した。
入場無料。4月6日までの午後1〜8時(4月5、6日は午後5時まで)。