九州などに活発な雷雲が広がる 西日本各地で落雷や雹(ひょう)に警戒
2025年4月14日(月)14時45分 ウェザーニュース

2025/04/14 14:36 ウェザーニュース
今日14日(月)は日本列島に「寒冷渦」と呼ばれる上空に強い寒気を伴った低気圧が接近し、大気の状態が非常に不安定となっています。九州では断続的に激しい雷雨となり、多くのところで雹(ひょう)が降ったり、落雷がありました。
寒冷渦の東進により、今夜から明日にかけては全国各地で荒れた天気となるおそれがあり警戒が必要です。
風も強まり荒れた天気に
今日は上空5500m付近で−30℃以下というこの時期としては強い寒気を伴った低気圧が、朝鮮半島付近から日本海にゆっくりと進みます。朝から九州を発達した雷雲が通過し、昼頃からは中国地方にも発達した雨雲が広がってきました。発達した雨雲の下では、雷を伴った強い雨や霰(あられ)、雹(ひょう)が降っていて、13時50分までの1時間には熊本県南小国町で18.5mmのやや強い雨も観測しました。九州や中国四国の各地には竜巻注意情報も発表されています。
寒冷渦は段々と東に移動し、これから夕方にかけては四国や近畿にも雨雲が拡大する見込みです。強い寒気と上空の気圧の谷の影響が合わさり、大気の状態が非常に不安定となる予想です。発達した雨雲が通過する際には、広範囲で雷を伴った激しい雨となり、雹(ひょう)や突風にも警戒が必要です。雷の音が聞こえたり底が黒っぽい雲が見えたら、頑丈な建物の中に移動するようにしてください。
低気圧の南側では風も強くなり、昼過ぎには愛媛県伊方町の瀬戸で最大瞬間風速27.2m/sを観測しています。今夜かけては西日本や東日本の各地で西寄りの風が強まり、瞬間的には25m/sを超えるような暴風となるおそれがあります。
交通機関への影響や飛来物などの心配もありますので、雨や雷、雹(ひょう)などに加えて、強風への備えも欠かせません。
今夜以降は関東なども落雷や雹(ひょう)などのおそれ

上空の寒冷渦はゆっくりと東に移動します。今夜は東海や北陸でも強い雨が降りやすくなる見込みです。関東も夜遅くには雨が降り出し、明日の午前中にかけて激しい雷雨となるおそれがあります。
その後は東北や北海道にも発達した雨雲がかかる予想です。明日にかけて、全国の広い範囲で落雷や突風、雹(ひょう)などの荒天に警戒が必要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)