植物学者・牧野富太郎に師事した研究者が発表したマナズルザクラ、真鶴の神社で確認

2025年4月20日(日)23時0分 読売新聞

 神奈川県真鶴町真鶴の貴船神社境内で自生する桜の木が、真鶴産の「マナズルザクラ」であることが分かった。町は今後、保護や活用の方法を検討する。

 町によると、マナズルザクラは、植物学者の牧野富太郎に師事した桜研究の第一人者、川崎哲也さんが1961年に桜の品種の一つとして発表した。町内に自生するとされていたが、町として存在を把握していなかったため、県立生命の星・地球博物館(小田原市)に調査協力を依頼した。

 高知県立牧野植物園や東京都練馬区立牧野記念庭園にあるマナズルザクラの葉と、貴船神社の桜を森林総合研究所(茨城県つくば市)で鑑定したところ、同一のクローンと判明した。ただ、川崎さんが発表したマナズルザクラと同一株かどうかは不明という。

 町政策推進課は「町の名を冠した桜が町内にあることが確認できた。貴重な桜をどう扱っていくか、検討したい」と話している。

ヨミドクター 中学受験サポート 読売新聞購読ボタン 読売新聞

「植物」をもっと詳しく

「植物」のニュース

「植物」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ