ふるさと納税返礼品で別荘新築支援、最大3億円…北海道北見市
2025年4月23日(水)9時18分 読売新聞
地図・北見市
北海道北見市は、ふるさと納税の返礼品に市内で別荘を建てる際の費用を支援するメニューを加えた。寄付額は1000万〜3億円の5段階で、それぞれ30%(300万〜9000万円)を新築費の一部に充当できる。財政危機にある市は、2025年度予算の歳入不足の穴埋めにふるさと納税の大幅増を見込み、別荘の建築支援もその一環。
この支援金は総務省の基準により土地購入費や資材費には使えないが、市内業者による設計費や基礎工事費などに充てることができる。利用の際は、事前に土地や設計、施工業者の選定などを市と相談した上で申し込む。3億円の寄付額は市が把握している限り、全国の自治体で最高額という。
市は25年度の一般会計予算でふるさと納税の見込み額を前年度実績見込みの約1・6倍の50億8000万円としており、達成は“至上命令”だ。別荘の建築支援は都市部の高額所得者を主なターゲットにしており、2地域居住の促進にもつなげたいとしている。