春の園遊会 天皇皇后両陛下が“大人気”の裏で…秋篠宮ご夫妻のルートが“閑散”としてしまったワケ
2025年4月24日(木)6時0分 女性自身
やわらかな日差しに包まれた4月22日の午後、春の園遊会が東京・港区の赤坂御苑で開催された。
皇室から出席されたのは、園遊会を主催されている天皇皇后両陛下のほか、秋篠宮ご夫妻、愛子さま、佳子さまなど10方。雅子さまをはじめ、女性皇族方は華やかな和装をお召しになり、各界の功労者ら約1400人の出席者をもてなされた。
令和に入ってから5回目となる今回は、コロナ禍で控えられていたアルコールの提供も解禁。それだけでなく、両陛下と皇族方が歩かれる「お道筋」が大幅に変更されたことは大きく注目を集めた。
「昭和38年に会場が赤坂御苑になって以来、初の試みとなりました。これまでは両陛下を先頭に、同じ道を皇族方が一列に並んで進まれていましたが、今回は3つの方向に分けられたのです。より多くの招待者と交流できるようにするためだけでなく、近年ではお声がけを待つ間に体調を崩す招待者もいたことから、ルートが分散されたのです」(皇室担当記者)
新たに作られた3つのルートでは、両陛下をはじめとする皇室の方々は次のようにグループが分けられた。
まずは、従来のルートを歩かれる両陛下のグループ。次いで、秋篠宮さま、紀子さま、常陸宮妃華子さま、寬仁親王妃信子さま、三笠宮家の瑶子さま、高円宮妃久子さまのグループ。そして、両陛下の長女・愛子さま、秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さま、三笠宮家の彬子さま、高円宮家の承子さまのグループだ。
“令和流”に刷新されたことで、招待者との懇談に余裕も生まれたようだが——。ある皇室ジャーナリストは言う。
「今回、プロゴルファーの青木功さんや漫画家のちばてつやさんなど音声取材の対象者として選ばれた5名の招待者と同伴者は立ち位置が決まっているのですが、その他の招待者は好きなルートに並ぶことができるのです。やはり一番人気だったのは、両陛下が歩かれるルートでした。次に人気があったのが愛子さまと佳子さまを中心としたルートでしたが、秋篠宮ご夫妻を中心としたルートには招待者がほとんど集まらなかったのです。
園遊会に招かれたのであれば、両陛下とお話をしたい、近くで拝見したいと感じる招待者がほとんどでしょう。また、皇室で存在感を増されている愛子さまや佳子さまとお話をされたいという人も、多かったようです。それだけにコースを分けたことによって、“格差”が生じてしまったように見えてしまいました」
だが、秋篠宮ご夫妻を中心としたルートが閑散としてしまったのは、“不人気”が原因ではないという。「お道筋」の変更は初の試みであるだけに、前出の皇室ジャーナリストは「会場では不慣れな点も目立っていた」と指摘し、こう続ける。
「秋篠宮ご夫妻を中心としたルートに招待者が少なかったのは、道幅が狭く薄暗いなど、招待者が待機しづらい場所だったことも影響していたようです。
会場に設置された各テントの近くには各ルートの地図が描かれた立て札があり、招待者にも各ルートの地図が配られていました。しかし、園遊会に初めて招かれる人が多いため、招待者は広い赤坂御苑をどのように移動すればよいか把握できておらず、戸惑う人も少なくありませんでした。会場では宮内庁職員に、『紀子さまとお話ししたいのですが、どこへ向かえばよいでしょうか』と質問している人もいたと聞きました。
初の試みとはいえ、コースを分けるにあたって、こうした事態が発生することは事前に予測がついたはずです。混乱や各コースに集まる招待者の大きな偏りを回避するためにも、分けるコースは両陛下、秋篠宮ご夫妻のグループと愛子さま、佳子さまのグループの2つでもよかったのではないかと思います」
果たして秋の園遊会では、どのような方策がとられるだろうか。