米軍基地のトイレで女性に性的暴行容疑、海兵隊員の2人書類送検…沖縄県警は認否を明らかにせず
2025年4月24日(木)0時15分 読売新聞
沖縄県警察本部
沖縄県の米軍基地内で日本人の成人女性に性的暴行を加えたとして、同県警は23日、沖縄に駐留する米海兵隊員の20歳代の男2人を不同意性交容疑でそれぞれ那覇地検に書類送検したことを明らかにした。送検はいずれも7日付。
県警などによると、隊員の1人は3月、沖縄本島中部にある米軍基地内のトイレで、基地従業員の女性に暴行した疑い。止めに入った別の女性にけがを負わせた傷害容疑でも書類送検された。
別の隊員の男は1月、知り合った日本人の女性を基地内に招き入れて暴行を加えた疑いがある。
隊員2人は日米地位協定に基づいて米軍の管理下に置かれており、県警が任意で捜査していた。県警は県にも事案の概要を通知した。
県内では昨年、米兵による性暴力事件が相次いで発覚している。米軍は再発防止策として、今月18日に県警や地域住民らと県内の繁華街で合同パトロールを行ったばかりだった。
県警によると、昨年1年間に刑法犯で摘発した米軍関係者は、軍人のほかに軍属、家族を含めて80人に上った。前年より20人増えて過去20年で最多という。
沖縄県の玉城デニー知事は23日、「大変遺憾。米軍には隊員教育の徹底など、より実効性のある対策を実施することを強く求めていく」などとするコメントを出した。