スズキ自販大分を下請法違反で勧告、修理委託業者に代車を無償提供させる
2025年4月24日(木)19時21分 読売新聞
スズキ
顧客に貸し出す代車を下請け業者に無償提供させていたとして、公正取引委員会は24日、スズキ(本社・浜松市)の完全子会社「スズキ自販大分」(大分市)の下請法違反(利益提供要請の禁止)を認定し、再発防止を求める勧告を出した。公取委によると、代車の無償提供を巡る勧告は全国初。
発表によると、同社は2022年5月〜昨年8月、板金塗装など車の修理を委託する大分県内の8事業者に、代車として計25台を無償提供させた。下請け側の不利益額は計約850万円に上る。同社は3月、下請け側に全額を支払った。
違反行為はスズキ自販大分の全14事業所中5事業所で確認されたという。同社は「コンプライアンスの強化と再発防止に努める」とのコメントを出した。