苛烈性行為強いられる?真偽不明「ドバイ案件」拡散 インフルエンサー「とばっちり」訴え、ガーシー氏も怒り
2025年4月30日(水)10時20分 J-CASTニュース
インターネット上で、高額の報酬と引き換えに苛烈な性行為などを強いられたとする「ドバイ案件」なる事案が注目を集めている。
案件への関与が噂されていたインフルエンサーの吉川ちかさんは2025年4月29日、「とばっちり」だとして噂を否定した。
元参院議員のガーシーこと東谷義和氏も同日、Xを更新し、かつて住んでいたアラブ首長国連邦(UAE)や、UAEの最大都市・ドバイをめぐる風評被害に怒りを示している。
「ドバイでヤギと性行為をし、一億円の報酬をもらった」の噂が拡散
ここ最近、インターネット上でにわかに注目を集めているのが「ドバイ案件」と称される買春ビジネスをめぐる投稿だ。英語では「Porta Potty Party」とも呼ばれ、「Porta Potty=携帯用トイレ」に由来し、女性が富裕層の男性から高額な報酬を受け取る代わりに、屈辱的な行為を受ける、というものだ。
25年3月には、ウクライナ国籍の女性インフルエンサーがドバイの路上で重傷を負った状態で発見されるという事件もあった。報道によると、現地警察の発表では「立ち入り禁止の建設現場に入り、高所から転落した後、重傷を負った」としていた一方で、女性の家族は「パーティーで『 性奴隷』にされた上で、道路に放り出された可能性がある」と訴えていたという。
SNSでは、多文化ルーツを持ち、4ヵ国語を操るという人気インフルエンサーにも疑惑の目が向けられた。インターネット上で、女性の名前を挙げ「ドバイでヤギと性行為をし、一億円の報酬をもらった」などとする噂が拡散されると、真偽不明ながら過激な内容に困惑の声が上がった。
ほどなくして女性のインスタグラムやTikTokの投稿が削除され、アイコンも黒塗りのものへと変更された。4月29日現在、SNS投稿などは行っていない。
「出稼ぎなどはほんの一部だと思うし」
SNSでは、この女性の他にも複数の女性インフルエンサーの名前や写真とともに、ドバイ案件への関与を示す噂が拡散された。
こうした中、姉妹で美容整形に総額4000万円をかけたことで知られる双子YouTuber「ちえちか」の吉川ちかさんは29日、インスタグラムで疑惑を否定した。
吉川さんは4月前半に訪れたというドバイの様子をインスタグラムにアップしていたことから、ドバイ案件との関与を疑う声が上がったものとみられる。
吉川さんは、「Xでドバイ案件の事が炎上をしてとばっちりを受けていますが 私は(ヤギの絵文字)の件と全く関係ないし 夫婦で楽しくドバイ旅行をしていたのに...」と困惑。「ドバイのハッシュタグだけで勝手に想像しないで欲しいですね...」と苦言を呈した。
過熱するネット上の噂に、「他にも被害者たくさんいると思うし せっかくの楽しかった思い出が 勝手に言いたい放題言ってる奴らのせいで ヤギ ヤギ言われるの最悪だ」としている。
ストーリーズでも、「私が見る限り皆旅行だと思うし 出稼ぎなどはほんの一部だと思うし これがきっかけでドバイのイメージも日本のイメージも悪くなるの嫌だ」とつづった。
「ドバイは、UAEはそんな国ちゃうわ!」
東谷氏も同日、Xを通じて「ドバイでヤギがどうとかSNSで騒がれとるけど、ドバイは、UAEはそんな国ちゃうわ!」と怒りをあらわにした。
「行ったこともない、住んだこともないやつの何の根拠もない投稿や言動で、ドバイのことを勘違いされるんは、ほんまイヤ!」と訴え、「これだけは言える ほんま住みやすく、日本人に優しい街やってこと! 以上!」とつづった。
東谷氏はかつてドバイに長期滞在。参院議員時代は、帰国せず国会への欠席を続けたことから除名され、議員資格を剥奪されていた。