「水没林」絵画のような光景、錦秋湖で4年ぶりに本格的出現…エメラルドグリーンの湖面に映る新緑
2025年5月10日(土)7時40分 読売新聞
幻想的な「水没林」の風景(5日、岩手県西和賀町で)=藤吉恭子撮影
岩手県西和賀町の錦秋湖で「水没林」が姿を見せ、エメラルドグリーンの湖面に新緑が映る絵画のような光景が広がっている。見頃は5月下旬まで。
木々が水中から生えているように見える水没林は、大量の雪解け水がダム湖に流れ込むこの時期だけに見られる。
2021年5月に発生した地滑りの復旧工事で湖の水位が抑えられ、見ることができない年が続いていた。今年は工事にめどがついたことから、湖の水位が満水に近い状態になっており、4年ぶりの本格的な出現となったという。
湖では、SUP(スタンドアップパドルボード)やゴムボートなどで水没林の間に入り、湖面から楽しむ民間団体のツアーも開催。西和賀町観光協会は「天気の良い日中だけでなく、朝もやのかかる早朝や時期によって違った木々の美しさがある」と見学を呼びかけている。