富士山の閉山期間中の遭難救助「有料化したい」…山梨・富士吉田市長「タクシー呼ぶかのごとく」風潮を指摘
2025年5月13日(火)20時26分 読売新聞
山梨県富士吉田市の堀内茂市長は13日の定例記者会見で、富士山の閉山期間中における遭難救助費用について「有料化したい」と述べ、遭難者に一定の自己負担を求める制度の整備を、県などに要望していく意向を示した。
富士山では先月、静岡県側で中国籍の20歳代男子大学生が数日間で2度にわたって救助される事案が発生しており、同県富士宮市の須藤秀忠市長が今月9日、「救助費用を遭難者の負担にするべきだ」と苦言を呈していた。
堀内市長もこの考えに賛同を示した上で、「救助する側は命がけだ。まるでタクシーを呼ぶかのごとく、スマホで気軽に救助を要請する風潮が目立つ」と指摘し、静岡県側とも連携し、自己負担制を求める考えを強調した。