GW長野県内の山岳遭難、過去10年で最多28件…40~70歳代の男性5人が死亡
2025年5月10日(土)10時22分 読売新聞
春の大型連休の期間中(4月26日〜5月6日)に発生した長野県内の山岳遭難の件数は、前年の同期(26件)を2件上回る28件で、過去10年間の最多を更新したことが長野県警への取材でわかった。
県警山岳安全対策課によると、死者は40〜70歳代の男性5人(前年同期比2人増)で、地域別の内訳は、北アルプスで3人、中央アルプスと八ヶ岳連峰で1人ずつだった。負傷者は17人(同2人増)だった。
6日午後6時40分頃には、八ヶ岳連峰赤岳の標高約2800メートル付近で、登山道から外れた斜面上に倒れている男性を山梨県警のヘリコプターが救助したが、搬送先の病院で死亡が確認された。茅野署によると、男性は一緒に入山した知人とはぐれ、この知人から同県警に救助要請があった。同署は男性が滑落したとみて、遺体の身元を調べている。
同課は、しばらくは春山特有の残雪への注意が必要だとして、アイゼンやピッケルの適切な使用を呼びかけている。