「売るほどあるなら売ってくれ」「進退問われかねない」…江藤農相のコメ発言、野党が一斉批判
2025年5月19日(月)20時34分 読売新聞
国民民主党の玉木代表
江藤農相が「コメは買ったことがない」などと発言したことについて、野党は19日、コメ価格の高騰が続く中で、担当閣僚として不適切な発言だとして一斉に批判した。与党からも夏の参院選への影響を懸念する声も出ている。
立憲民主党の小川幹事長は記者団に「極めて不適切、不見識で看過できない。場合によっては進退が問われかねない」と指摘し、国民民主党の玉木代表は記者団に「『売るほどあるなら売ってくれ』と国民に思われても仕方ない」と語った。
備蓄米を放出してもコメの価格高騰が収まらないことを巡り、野党は江藤氏の責任を追及していた。日本維新の会の前原誠司共同代表は記者団に「妄言だ。コメ価格を下げる結果を出せなかったのであれば、自ら出処進退を判断するべきだ」と強調した。
参院選や東京都議選を間近に控える中での失言だけに、与党内にも危機感が広がる。自民党の森山幹事長は記者会見で「コメ価格高騰に対応しなければならないが、配慮を欠いた発言だった」と苦言を呈した。公明党の斉藤代表も記者団に「最も国民が関心を持っている政策を担当する大臣として、注意して発言する立場にある」と述べた。