「農家に失礼」備蓄米の「小泉米」呼称に疑問の声…就任1週間の“進次郎劇場”に広がる反感

2025年5月28日(水)18時20分 女性自身

農林水産省は5月26日、政府の備蓄米の売り渡しをめぐって、これまでの競争入札を取りやめ、決まった価格で大手小売業者に直接売り渡す「随意契約」を開始した。その旗振り役は、21日に前任の江藤拓議員(64)に代わって新たに就任した、小泉進次郎農林水産大臣(44)だ。


随意契約は米の価格高騰を抑制する目的で開始され、小泉氏は26日の会見で早ければ6月上旬から5キロ約2000円程度の備蓄米が店頭に並ぶ想定だと説明。農水省は28日、事業者からの申し込みが殺到し、早くも契約の受付を一時中止すると発表した。


現在、対象の備蓄米は合計30万トンで、うち20万トンが’22年産の「古古米」、10万トンが’21年産の「古古古米」で、後者であれば2000円を下回る価格で店頭に並ぶ見込みだという。メディアでは早速、古米の味や、玄米のまま購入した場合の対処法の特集が組まれるなど、世間の注目度も高いようだ。


さらに、小泉氏肝いりの随意契約開始以降、メディアでは「小泉米」なる新たな造語が登場している。


《「小泉米」3分の1超が“申請済み”》(5月27日放送TBS「Nスタ」)
《「売れなくて残っちゃう…」2000円台の“小泉米”にお米専門店が“ため息” 江藤前大臣放出分の備蓄米の行方は?輸送費も自費負担》(5/28配信「FNNプライムオンライン」)
《「小泉米」早期販売は精米が課題…政府「6月初旬」期待も工場は「すでにパンク状態だ」》(5/28配信「 読売新聞オンライン」)


まるで、小泉氏の名前を冠した“ブランド米”のような呼称だが、一部の報道に対し、Xでは嫌悪感が広がっている。


《小泉米って……悪ノリにも程があるでしょ。遊びじゃねぇんだぞ》
《普通に備蓄米でいいだろ。なんだよ「小泉米」って》
《備蓄米を「小泉米」!?小泉がコメを作ったんですか!?違いますよね!?》
《小泉がコメを作ったんですか!?違いますよね!? 農家に失礼だし、コメの選挙利用が見え透いて気持ち悪い》


「政府の備蓄米をめぐっては、前任の江藤氏が放出した分もまだ店頭で販売されています。その分と、随意契約で販売される新たな備蓄米と区別するために、便宜上、“小泉米”という表記を用いているのかもしれません。実際、28日朝に放送された『サン!シャイン』(フジテレビ系)では、“小泉米”と“江藤米”が使い分けられていました。


ただ、政府は毎年20万トンの米を買い入れ、5年の保存期間が経過した後は家畜の飼料として売却する場合も多いのですが、’21年産の『古古古米』は期限ギリギリですよね。価格が下がって家計にはプラスしれませんが、なぜそのような米を放出せざるを得ない状況なのか、その根本的な解決を待たずして、“小泉米”などヒーローとも捉えられるような表現を使うことは、適切とは言えないのではないでしょうか」(政治部デスク)


父・純一郎氏同様に、“進次郎劇場”を起こしている進次郎氏だが、反感もその分高まっているようだ。

女性自身

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