古代エジプト語研究の第一人者が教え子に語った「時間の使い方」がド正論すぎてぐうの音もでない

2025年5月29日(木)7時0分 ダイヤモンドオンライン

古代エジプト語研究の第一人者が教え子に語った「時間の使い方」がド正論すぎてぐうの音もでない

Photo:PIXTA

古代文明に憧れて育った少年は、大学に入るとさっそく高名なエジプト学者の門を叩いた。そんな筆者が、研究者としてのキャリアの分岐点にさしかかったとき、恩師は二択を突きつけた。学問の楽しさに没入することと、研究者として食べていくことの間には、一線があるというのだ。※本稿は、青山和夫、大城道則、角道亮介『考古学者だけど、発掘が出来ません。多忙すぎる日常』(ポプラ社)のうち、大城道則による執筆パートの一部を抜粋・編集したものです。

古代文明が大好きだった少年と「なにわのエジプト学者」の出会い

 もともと子供の頃から歴史や考古学、特に古代文明が好きだった。その手の本をよく読んだ。ただその頃は、有名な考古学者たちの自伝であるハワード・カーターの『ツタンカーメン発掘記』やハインリッヒ・シュリーマンの『古代への情熱』などは読んだことがなかった。ミステリー小説やSF小説の題材として古代文明が使われたり、舞台設定が異国のものを少年時代は好んで読んだ(最近流行りの『異世界XXXX』というのとは根本的に異なる、現実的な要素が強いもの)。

 邪馬台国にもシルクロードにも、もちろん古代エジプトにも古代マヤ文明にも興味があった。古代に関するテレビのドキュメンタリー番組や旅番組などもよく観た。その手のテレビ番組が好きだった父親の影響であろう。原点はおそらくそこにあると思う。

 その頃、関西に加藤一朗というエジプト学者がいた。「なにわのエジプト学者」と呼ばれていた関西大学教授(当時)だ。受験生であった頃に彼の存在を知った。


続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)

ダイヤモンドオンライン

「研究」をもっと詳しく

「研究」のニュース

「研究」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ