今年の桜 寒の戻りで見頃が長期化 7割がお花見タイミング「ばっちり」

2025年5月29日(木)12時45分 ウェザーニュース

桜の振り返り2025

2025/05/29 11:23 ウェザーニュース

今年の春は寒の戻りの影響で、長い期間桜を満喫することが出来ました。ウェザーニュースでアプリのユーザーに今年の桜に関するアンケート調査を実施したところ、お花見タイミングは7割が「ばっちり」と回答しています。

3月後半からの暖かさで一気に開花

2025年の桜の開花時期は、西日本では平年並〜やや遅くなり、東日本では太平洋側でやや早い〜平年並、日本海側で平年より早い〜やや遅くなりました。また、北日本では非常に早い〜平年並となりました。
ウェザーニュースアプリのユーザー対象の調査では、関東・山梨や北陸・長野では48%が「遅かった」と回答。これは2021年〜2023年は平年よりも早かった年が多かったため、その印象から今年の開花が「遅かった」と感じている方が多いようです。
桜の花芽は、真冬に一定期間、厳しい寒さにさらされると低温刺激によって休眠から目覚め(休眠打破)、開花に向けて生長が再開します。休眠打破後は春にかけて気温が上昇するのに従って花芽が生長し、暖かくなるほど開花が早まります。

12月〜4月の気温推移

今年の冬から春にかけての気温を見ると、12月は全国的に平年並〜やや低い傾向でした。
1月前半の気温は、東日本で平年並となり、西日本では冷え込みが強まりました。1月後半は全国的に暖かい日が多くなったものの、2月初めは東日本や西日本を中心に再び冷え込んだため、休眠打破は行われたと考えられます。
つぼみの生長が始まる2月後半は、東日本と西日本で平年より気温が低い日が続いたため、つぼみの生長は鈍くなりました。3月後半からは暖かい日が多くなったため、生長が一気に進み、開花は平年並となった地点が多くありました。4月は気温の高い日が多く、3月後半からつぼみの生長が始まる東北北部や北海道では開花が早くなりました。

見頃は平均9.7日、長い期間桜を満喫

見頃シーズンの日数

開花から満開までの全国の平均日数は6.7日で、2024年(6.2日)より長かったものの、2023年(6.7日)と同日数となり、約1週間で満開になったところが多い結果となりました。これはおよそ平均的な長さといえます。
桜の見頃期間について調べると、今年は全国平均で9.7日となり、2024年(7.2日)と2023年(8.1日)よりも長い見頃期間となりました。エリア別に見ると、九州や中国四国、東日本太平洋側では11〜15日となったところがあり、ここ数年と比べても長かったことがわかります。
見頃日数が東京では見頃日数が12日間となり、昨年の7日間からプラス5日間でした。気温を見てみると、満開後に一時的な寒の戻りがあったために桜の花が長持ちし、昨年よりも見頃の期間が伸びたと考えられます。
北日本や北陸は開花後、一時的な寒の戻りはあったものの、気温の高い日が多くなりました。このため、見頃期間は8日前後と、同様に暖かい日の多かった昨年と比べても同程度の長さとなりました。

7割が「ばっちり」お花見満喫

アプリユーザー対象の調査結果

ウェザーニュースアプリのユーザーにお花見のタイミングについて聞いたところ、「ばっちり」という回答が70%で最も多く、昨年よりも「ばっちり」の回答が増加していました。開花から満開になる期間が平年並みで見頃時期が長かったことに加え、西日本や東日本は、高気圧に覆われて晴れた日が多く、開花から満開までの天気がお花見に適した日が多かったため、タイミングよくお花見を楽しめたと考えられます。
調査概要
質問:「桜の開花の時期は?」
調査日:2025年4月18日〜19日、4月25日〜26日、5月13日〜14日
回答者数:8,043人
選択肢:早かった、遅かった、その他、わからない
質問:「桜の見頃期間のタイミングは?」
調査日:2025年4月18日〜19日、4月25日〜26日、5月14日〜15日
回答者数:7,568人
選択肢:長かった、短かった、例年通り

このほかの調査結果については、に掲載しています。

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