「行きつけのスナック」がある人は幸福で長生きする納得のワケ【脳科学者が解説】
2025年5月30日(金)7時30分 ダイヤモンドオンライン
「行きつけのスナック」がある人は幸福で長生きする納得のワケ【脳科学者が解説】
写真はイメージです Photo:PIXTA
年齢を重ねるとやる気を生み出す脳内ホルモン「ドーパミン」が減少し、食欲や性欲などが衰えていくもの。高齢になっても、若々しく充実した日々を過ごすにはどうすればいいのか。長生きしている人の特徴を、脳科学者が解説する。※本稿は、西 剛志『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)の一部を抜粋・編集したものです。
長生きしやすいのはどんな人?
歳をとると欲が減少する人が多くなります。
「最近食べたいと思うものがなくなってきた」「異性への興味が薄れてきた」そんな実感はないでしょうか。
でも、あらゆる欲が減っていくわけではありません。実は、「減りやすい欲」と「減りにくい欲」があります。
結論から言うと、食欲、性欲などの「生理的欲求」はすべて減っていきます。
なぜなら、ドーパミンというやる気を生み出す脳内ホルモンは、加齢とともに直線的に減っていくからです。ドーパミンが減ると、食欲も、性欲も低下します。
ただ、欲があったほうが長生きするという傾向があります。オーストラリア・モナッシュ大学と台湾国立防衛医科学センターの研究では、食欲のある高齢者のほうが長生きの傾向があるそうです。別の研究でも、食が細い高齢者は食欲旺盛な人たちに比べて死亡リスクが2倍以上高まることがわかっています。