“小顔”がポイント!? おいしいアジの見分け方

2021年7月5日(月)5時0分 ウェザーニュース

2021/07/05 06:06 ウェザーニュース

アジが真っ盛りの時季になりました。アジはサバ、イワシ、サンマと同様に青魚の代表格。なかでもアジは、「味がいいからアジと名付けられた」と言われるほど、旨味み成分のイノシン酸が含まれて、生でも加熱してもおいしい魚です。
スーパーなどでも手軽に買えるアジの見分け方を、船橋地方卸売市場の株式会社山末の本部長、内海貴久さんに伺いました。

鮮度がよいのが一番重要

一般的に『アジ』と呼ばれているのは『真アジ』のことです。
「真アジは日本全国の海に広く生息しているので、日本全国どこでも親しまれている魚といえます。
プロはおいしいアジの見きわめを獲れた場所と時期から判断し、さらに実際に身体を触った感触を大きなヒントにしています。ただ、こうした情報はパック詰めになっているものでは知ることが難しいと思います。そこで見た目だけでおいしいアジを見分けるポイントをあげてみましょう」(内海さん)
他の魚と同様においしさを決めるのは、まずは鮮度だといいます。
「鮮度がよければ、身の食感がプリッとして、口の中で甘みと旨みが広がります。
見た目だけで鮮度を見分けるには、まずアジ全体を見てください。
【1】ピンと体全体が張ったもの
【2】皮の色が鮮やかで金属的な光沢があるもの
【3】肛門がきゅっとしまった感じがするもの
【4】目を見て黒目は黒々として、透明な部分は濁りがなく澄んでいるもの
が鮮度がよいものです」(内海さん)

小顔は脂のりがよい証拠

鮮度の他にも、おいしいアジを見分けるポイントがあるそうです。
「アジのおいしさは、上品な脂の旨みが重要なポイントになります。今の時季は脂ののったアジがたくさん出回ります。
脂のりがよいアジの見分け方は、いわゆる『小顔』に見えるものを選んでください。アジは脂がのってくると、頭の後ろから背中の部分、おなかの部分が太って体の幅が広くなります。さらに厚みも増してきます。
たとえば、島根県浜田市のブランドアジ『どんちっちアジ』は平均脂質が10%、サイズが50g以上のものだけをいいますが、普通のアジより体の幅が広くて厚みがあります。こうしたブランドアジでなくても今の時季は、店頭で『小顔』アジを探すことができます」(内海さん)

島根県浜田市のブランドアジ「どんちっちアジ」

アジは大変栄養価が高く、良質のタンパク質やカルシウム、タウリンなどを多く含み、また、不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)は、コレステロール値を下げ、血液をサラサラにする効果があるとされています。同じく不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)は、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きがあるといわれています。
旬のおいしいアジを上手に選んで、暑い夏もヘルシーに過ごしたいものです。

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