九州や四国で大雨 熊本や長崎で猛烈な雨を観測

2020年7月24日(金)8時0分 ウェザーニュース


2020/07/24 08:02 ウェザーニュース

今日7月24日(金)は、梅雨前線や湿った空気の影響で西日本を中心に強い雨が降っています。特に九州を中心に大雨となっていて、熊本県天草市の牛深では6時42分までの1時間に86.5mmの猛烈な雨を観測しました。
目先は、九州や中国地方では昼過ぎにかけて、四国では今夜にかけて、激しい雨が降って災害が発生するおそれがあります。
また、明後日26日(日)にかけて断続的に強い雨が降るおそれがあるため、総雨量もかなり多くなり、大雨災害リスクの高い状況が続きます。

猛烈な雨が数時間続くおそれも

雨雲レーダー

明日25日(土)にかけて、寒冷渦と呼ばれる上空の低気圧が朝鮮半島付近に留まり、太平洋高気圧の縁をまわって湿った空気が西日本方面に流れ込みやすい状況が続きます。このため大気の状態が非常に不安定となり、九州の東シナ海側や四国の太平洋側などを中心に断続的に激しい雨が降る見込みです。
今日24日(金)は、熊本県・鹿児島県周辺や、高知県、広島県などで、活発なライン状の雨雲が停滞しやすい状況で、線状降水帯として数時間にわたり猛烈な雨を降らせるおそれがあります。もしそうなると災害のリスクが極めて高くなるため厳重な警戒が必要です。

連休中の総雨量は500mmに達するおそれ

72時間 予想積算雨量

特に大雨に警戒が必要な場所は鹿児島県や熊本県、高知県の東部などで、ピーク時には1時間に100mm前後の猛烈な雨が降るおそれがあります。26日(日)にかけての総雨量は、九州や四国などで最大300〜500mmの予想。中国地方や東海地方でも300mmを超える所がある見込みです。
ウェザーニュースによる調査では、24時間雨量が300mmを超えるような雨の場合、腰以上の高さにまで水かさが上がる大規模な浸水が発生する可能性が高いことがわかっています。日曜日にかけての大雨でも局地的には同様の状況になり得るため、厳重な警戒が必要です。
継続中の令和2年7月豪雨のこれまでの被災地でも大雨となり、復旧作業に支障が出るだけで無く被害がさらに拡大するおそれがあります。いちど氾濫した川では普段よりも少ない雨で再度、氾濫する危険性があるため油断ができません。
河川の氾濫や土砂災害、道路冠水や家屋の浸水等に警戒し、随時最新の気象情報や避難情報を入手するようにしてください。逃げ遅れによる人的被害をなくせるよう、早めの避難を心がけてください。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)


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