台風6号 沖縄本島で50.6m/sの暴風を観測 2日(水)にかけ厳重警戒

2023年8月1日(火)21時0分 ウェザーニュース

2023/08/01 21:01 ウェザーニュース

大型で非常に強い台風6号(カーヌン)は、8月1日(火)21時には沖縄県那覇市の南南東約100kmに接近中とみられます。
沖縄本島の南城市糸数では50.6m/sの暴風を観測しました。2日(水)にかけて沖縄本島に最接近し、暴風や大雨・高潮に警戒が必要な状況が続きます。
▼台風6号 8月1日(火)21時推定
 中心位置   那覇市の南南東約100km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     西北西 15 km/h
 中心気圧   930 hPa
 最大風速   50 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 70 m/s

那覇でも46.1m/sの暴風を観測

沖縄本島地方のほぼ全域が、風速25m/s以上の暴風域に入っています。21時までに、沖縄県南城市のアメダス糸数では最大瞬間風速50.6m/sの暴風を、那覇市の沖縄気象台でも最大瞬間風速46.1m/sの暴風を観測しています。
沖縄本島地方には2日(水)昼頃にかけて最接近となります。今後は東風から次第に南風に変わり、中心付近の活発な雲がかかる時間帯には各地で50m/s以上の暴風の吹き荒れるおそれがあります。風の強い状況は少なくとも3日(木)にかけて続く予想です。
広範囲で停電が発生し、暴風による飛来物等で家屋にも被害が出るおそれがあります。就寝時はなるべく窓から離れてお休みください。

激しい雨も長引くおそれ 高潮にも厳重警戒

今夜からは台風の中心付近の活発な雨雲がかかり、1時間に50mm以上の非常に激しい雨が降るとみられ、明日2日(水)いっぱいは横殴りの雨が続く見込みです。先島諸島や奄美地方でも、明日2日(水)からは大荒れの天気となるおそれがあります。
すでに自治体から避難指示が発令されている地域もあります。避難所などへの移動はできるだけ早めに行ってください。
また、気圧の低下による吸い上げ効果と、強い東風による吹き寄せ効果により、太平洋側を中心に潮位が高くなっています。南城市の国土地理院沖縄潮位観測所では、過去最高潮位を超過する潮位を観測しています。低地では高潮による浸水被害が発生するおそれがあります。2日(水)は6時すぎに満潮の時刻を迎えます。

沖縄通過後の進路は不確実性大 最新情報に注意

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果

沖縄付近を通過した後は、東シナ海で停滞する予想です。今後の進路によっては週末以降に西日本などに影響する可能性もあります。
この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
これらのメンバーを比較すると、沖縄本島地方と宮古島地方の間を西進する傾向は概ね揃っているものの、その後の進路は大陸へ向かうものから西日本方面へ向かうものなど、かなりばらつきが大きくなっていることがわかります。とりうる進路の幅が大きく、進路予想の確実性が低いことを示しています。
予測の誤差が大きい状況ですが、日が経つにつれて誤差は縮小する見込みです。今後の最新情報をご確認ください。

台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
 鹿児島
  種子島・屋久島地方 3 %
 奄美地方       100 %
 沖縄本島地方     100 %
 大東島地方      100 %
 宮古島地方      100 %
 八重山地方      77 %
  石垣島地方     77 %
  与那国島地方    30 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風6号の名前「カーヌン(Khanun)」はタイが提案した名称で、タイの果物の名前(パラミツ、ジャックフルーツ)からとられています。

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