満月“ハンターズムーン”が夜空に浮かぶ 明日明け方には「部分月食」も

2023年10月28日(土)20時30分 ウェザーニュース

2023/10/28 20:33 ウェザーニュース

お月さまは、明日10月29日(日)明け方に満月の瞬間を迎えます。今夜は東日本の太平洋側や西日本ほど広く晴れて、丸いお月さまを見ることができているようです。
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29日(日)の明け方には日本全国で「部分月食」が起こります。西の低い空で、月がわずかに欠けた様子が見られるため注目です。

29日(日)明け方に「部分月食」

10月29日(日)の明け方に、日本全国で「部分月食」が見られます。月食が起こるのは全国同じ時間で、食の始まりが4時34分頃、食の最大が5時14分頃、食の終わりが5時53分頃です。この時間帯には各地とも月は西の低い空に傾きます。
月食は、太陽・地球・月が一直線に並ぶ時に起こり、月が地球の影に隠されることで、地球から見ると月が欠けていく様子が楽しめる天文現象です。今回見られるのは、月の一部が欠けたように見える「部分月食」です。今回の月食では月の直径の12.8%が隠されます。

月食の時刻や月の欠け具合は全国で同じです。ただ、月食の際に月が見える高度は異なります。
部分食の終わりの際、月の高度は那覇で9.6度、京都で4.7度、東京で1.8度、札幌で2.6度しかありません。特に東日本と北日本は月の高度がとても低くなります。西の空が開けた場所で、部分月食をお楽しみください。

10月の満月、英語で”Hunter's Moon”

農事暦における満月の呼び方

アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、10月の満月の代表的な呼び方に「ハンターズムーン(Hunter's Moon/狩猟月)」という名前があるそうです。

満月とは

太陽、月、地球の位置関係

満月の瞬間がいつになるのかは、太陽・地球・月の位置関係によって計算ができます。
地球から見て、太陽の方向と月の方向の差(黄経差)が0度の瞬間が朔(新月)、90度の瞬間が上弦(半月)、180度の瞬間が望(満月)、270度の瞬間が下弦(半月)と定義されていて、およそ1か月弱で1周します。
つまり満月は、地球から見て太陽と月がほぼ正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に、ほぼ一直線にならぶ瞬間)を指します。
この位置関係の変化によって、地球から見ると月に太陽光が当たっている部分が変わるため、三日月や上弦、満月、下弦など、満ち欠けが移り変わっていくことになります。

写真
ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
出典
The Old Farmers' Almanac
国立天文台「ほしぞら情報」
国立天文台「暦計算室」

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