福岡・うきはの保険金殺人、控訴棄却し無期判決を支持…福岡高裁「不合理であるとはいえない」
2024年11月27日(水)12時8分 読売新聞
福岡県うきは市で2021年、事故を装って叔父を殺害し、保険金をだまし取ったとして殺人罪などに問われた運送会社元会長の松成英一郎被告(57)の控訴審判決が27日、福岡高裁であった。松田俊哉裁判長は求刑通り無期懲役とした1審・福岡地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。
弁護側は「事故で死亡した可能性がある」として1審に続き無罪を主張したが、松田裁判長は遺体や衣服の状況などから「事件性を認めた1審判決が不合理であるとはいえない」と結論付けた。
判決によると、松成被告は21年4月、自身が当時経営していた運送会社の社員で叔父の西村一敏さん(当時64歳)を車で複数回ひくなどして殺害。事故死したと保険会社に虚偽の請求をして死亡保険金約1500万円をだまし取った。