北海道 明日から大荒れの天気 猛ふぶきや暴風、高波に警戒を

2022年12月13日(火)15時55分 tenki.jp

低気圧や前線を含む気圧の谷が通過し、広い範囲で雨の降っている今日(13日)の北海道。気圧の谷の通過後は強い冬型の気圧配置となる見込みです。明日(14日)から明後日(15日)にかけて猛ふぶきや暴風、高波に警戒してください。

【明後日にかけて強い冬型の気圧配置に】

今日の北海道付近は低気圧や前線が通過する影響で上空には暖気が入り、広い範囲で雨主体の降水となっています。今日12時までの12時間降水量は石狩地方の支笏湖畔で19.5mm、釧路空港では19.0mmなどを観測しています。今日夕方までは雨の降る地域が多いですが、今夜以降、上空には次第に寒気が流れ込み、雨は次第に雪に変わる見込みです。濡れていた路面が夜には凍結する場所が多くなります。車の運転には路面状況の変化に注意してください。
なお、明日は強い冬型の気圧配置となるでしょう。気圧の傾きが大きく、全般に西または北西の風が非常に強まります。日本海側や太平洋側西部ではこの非常に強い風が雪を伴い、猛ふぶきとなって荒れた天気となる見込みです。吹きだまりによる交通障害に警戒が必要です。不要不急の外出はできる限り避けた方がよさそうですが、どうしても車で外出される方は最新の気象状況を確認の上、不測の事態に備えた装備や準備を怠らないようにしましょう。
また、太平洋側東部やオホーツク海側の雨や雪は明日の午後にはやむところが多くなり、時折晴れ間や日差しの出る所もありますが、風の強い状態は続きそうです。沿岸を中心に暴風には警戒してください。

【沿岸はしけるところも 高波に警戒を】

明日は北海道の上空約5,500m付近に-40℃以下、約1,500m付近には-17℃以下と、ともに真冬並みに匹敵するような非常に強い寒気が流れ込む見込みです。今日は暖気の影響でプラスの気温となる所が多くなった道内ですが、明日は一転して最高気温が0℃未満となる真冬日の所が多くなるでしょう。風も強いため、体感的には今日よりかなり寒く感じられそうです。十分な防寒対策を施してください。
また、西または北西の風が非常に強まるため、日本海側の沿岸を中心に海上は波が高くなり、しける海域もある見込みです。波を発達させるエネルギーとなるのは主に海面付近を吹く風ですが、上空に強い寒気が入り大気の安定度が悪化するとその結果対流活動が活発となり、上空の強風が海面付近に運ばれてくるため、海面付近の風も強まることが知られています。
現在、北海道周辺海域の海面水温は平年より1〜3℃ほど高く、そこに冷たい空気が接すると大気は海面から温められて不安定度が増し、海面付近の風が強まります。明日以降上空に非常に強い寒気が流入し、風が非常に強まり、沿岸の波が発達することが予想されます。高波にも十分警戒してください。

【週末も再び荒れた天気か?】

この強い冬型の気圧配置は16日頃まで続く見込みです。日本海側と太平洋側西部では16日にかけて山沿いを中心に大雪となる恐れがあります。明日の06時までに降る雪の量は日本海側北部で30cm、明日06時から15日06時までの24時間降雪量は40センチ(いずれも多いところ)に達し、その後16日にかけて更に降雪量の増える恐れがあります。大雪による交通障害に注意してください。
なお、週末17日には低気圧を含む気圧の谷が北海道付近を通過することが予想され、翌18日〜19日は再び強い冬型の気圧配置となって、日本海側を中心に大雪やふぶきとなる恐れがあります。また、上空の非常に強い寒気の影響で気温も上がらず、日本海側と太平洋側西部では日中の最高気温が平年より4℃ほど低い状態が続きそうです。厳しい寒さがしばらく続きそうですが、体調管理にも十分注意しましょう。

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