上席国税調査官が虚偽の確定申告、所得税を不正還付…大阪国税局が懲戒免職
2024年12月20日(金)20時50分 読売新聞
国税庁
大阪国税局は20日、虚偽の確定申告を行い、所得税の還付を不正に受けたなどとして、奈良県内の税務署に勤務する50歳代の男性上席国税調査官を懲戒免職処分にしたと発表した。
発表では、男性職員は自身の2017〜23年の確定申告で、妻ら5人について要件を満たしていないにもかかわらず、配偶者控除や扶養控除により所得税約160万円の還付を受けた。また、親族6人の17〜22年の確定申告で、架空の事業の損失を計上するなどの手口で約125万円の所得税を免れるなどしていた。
申告書の審査過程で不審点が見つかり、大阪国税局が調べていた。
大阪国税局は「厳粛に受け止め、信頼回復に努める」とコメントした。