年越し寒波の影響で景色一変 わずか3時間で20cm以上の積雪増加も

2020年12月30日(水)20時30分 ウェザーニュース

2020/12/30 20:17 ウェザーニュース

年越し寒波が襲来し、日本付近は冬型の気圧配置が強まっています。山陰や北陸などで積雪が急増してきました。
今夜から明日31日(木)・大晦日にかけて積雪による交通障害(立ち往生に起因する大規模な車両滞留など)や、吹雪による視界不良、小屋などの倒壊、着雪による停電などのおそれがあるため、厳重な警戒が必要です。除雪作業を行う際は十分な安全確保を行ってください。

山陰から東北の広い範囲で積雪が急増

鳥取県米子市の様子

冬型の気圧配置が強まるとともに、強い風同士がぶつかり合うことでJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成され、発達した雪雲が山陰から近畿北部、北陸を通過しています。
短時間で急速に積雪が増加、鳥取県大山町では20時までの3時間で24cmの新たな雪が積もり、積雪が100cmを超えました。市街地でも米子市で15cm、倉吉で20cmなど、ここ数時間で銀世界へと変貌しています。また、北陸や長野の山沿いなども積雪が増えており、20時現在の積雪は新潟県津南町で157cmを観測しました。
JPCZに伴う活発な雪雲は、明日31日(木)の昼頃にかけて断続的に流れ込むため、さらなる積雪増加に警戒が必要です。

年をまたぐ大雪に警戒

1月2日(土)夜までの積雪の予想

年明けにかけて山陰から北陸、東北にかけての広い範囲で新たに50cm以上の雪の積もるおそれがあります。山沿いだけでなく、市街地でも積雪が増加する見込みです。
特に雪の量が多くなるのは、12月中旬にも記録的な大雪となった北陸・長野北部・群馬北部の山沿いで、1mを大幅に上回る可能性があります。予想通りの雪が新たに積もれば、積雪が3m近くに達することになります。
雪が小康状態になるタイミイングを見計らい、安全を十分に確保した上で除雪作業を行うようにしてください。

念のため立ち往生や停電への備えを

年越し寒波による雪・風のピーク

西日本を中心とした大雪や吹雪は明日31日(木)にかけて、北陸や東北では年が明けて2日(土)頃まで続く見通しです。
短期間に大量の雪が降る状況で、動けなくなる車が出ると、大規模な立ち往生につながります。年明けにかけての車での移動は極力避け、やむを得ない場合も、冬用タイヤや滑り止め、スタックした時の装備などを行い、最新の気象情報や道路交通情報、運行情報をしっかりと確認の上、慎重な行動をお願いします。
また、湿った雪が大量に降ることで、送電施設に影響が及び、停電の発生することもあります。暖房が使用出来なくなった場合に備えて、電気以外の暖房器具やカイロを準備する、懐中電灯を準備などの対策を念のため行っておくと良さそうです。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

ウェザーニュース

「積雪」をもっと詳しく

「積雪」のニュース

「積雪」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ