秋田・山形新幹線、太陽光電力で運行へ…JR東日本が初導入
2025年1月21日(火)17時0分 読売新聞
盛岡―秋田駅間で運転用電力の2割を太陽光発電で賄うことになる秋田新幹線(秋田駅で)
JR東日本と東北電力は今年4月から、山形新幹線と秋田新幹線の運転用電力の約2割を太陽光発電でまかなう。再生可能エネルギー由来の電力を新幹線の運行に導入するのはJR東日本では初めてで、二酸化炭素排出量の削減にもつながる取り組みとなる。
両社の発表によると、秋田県や青森県などにあるJR東日本専用の太陽光発電所から、東北電力の送配電ネットワークを使って電力を運ぶ。山形新幹線の福島—新庄駅間と秋田新幹線の盛岡—秋田駅間の運行に使われ、電力供給量は年間約3500万キロ・ワット時(一般家庭約1万1200世帯分に相当)と見込まれている。JR東の新幹線全体の供給電力の約2%に相当する。
これにより、両区間の運行に伴って排出される二酸化炭素排出量は、年間で約2割(約1万6500トン)削減できるという。
JR東は二酸化炭素の排出と吸収・回収を2050年度に同量にすることで、排出の「実質ゼロ」を目指している。担当者は「その実現への一歩となる」と話している。