SIP Capital、アナログ・インメモリ・コンピューティングAIチップを開発する米新興企業EnCharge AIのシリーズBラウンドに出資
2025年2月14日（金）11時46分 PR TIMES
AI推論計算はクラウドデータセンターで処理されることが一般的であり、そのために膨大なコストと電力を消費する高性能チップが必要とされています。従来のAIや生成AIの推論ワークロードは、電力供給の制約や計算コストの増加によってスケールアップが困難になりつつあります。こうした課題を解決するため、データセンターのエネルギー消費を劇的に削減できるソリューションが求められています。
EnChargeの技術は、電力消費を抑えながらAIの処理能力を大幅に向上させることが可能です。同社の独自アーキテクチャは、アナログ処理とメモリを統合することで、幅広い推論ワークロードにおいて、主要なAIチップと比較して、エネルギー使用量の飛躍的な削減を実現することが可能となります。EnChargeのコア技術は、米プリンストン大学での7年以上にわたる研究成果に基づいており、設立以来、5世代のシリコンチップでその性能を実証してきました。
SIPのゼネラル・パートナー Jeffrey Smithは、次のように述べています。
「AIインフラは全領域にわたって大きく成長するセクターであると考えています。中でも、クライアントベースの推論処理は急速に拡大する重要な分野だと確信しています。EnChargeの革新的でエネルギー効率の高いソリューションが、分散型AIコンピューティングの大規模な普及を牽引することを期待しています。」
EnChargeのパートナー企業や投資家には、Samsung（サムスン電子）、米国航空宇宙・防衛システム大手RTX（NYSE: RTX）、米国クリーンエネルギー大手Constellation Energy（コンステレーション・エナジー、NASDAQ: CEG）各社のコーポレート・ベンチャーキャピタル部門である、Samsung Ventures、RTX Ventures、Constellation Technology Venturesが含まれます。
EnChargeの共同創業者兼CEOであるNaveen Verma（ナヴィーン・ヴァーマ）氏は、次のように述べています。
「今回のシリーズB資金調達は、当社がフルスタックAIソリューションを市場に投入するための重要なマイルストーンとなります。私たちは、コスト効率が高く、持続可能でスケーラブルなAIの力を、さまざまな業界やアプリケーションに提供するために、投資家の皆さまとともにこの挑戦に取り組んでまいります。」
シリーズBで調達した資金は、EnChargeのクライアント向けAIアクセラレータ製品の市場投入に活用される予定です。さらに、EnChargeはエッジデバイスからデータセンターまでを対象としたAIコンピューティング製品のロードマップを加速的に展開していく計画です。
*1 運用会社（GP）: SIP Global Tech Fund I, Inc.
*2 インメモリ・コンピューティング：データをメモリ内で直接処理する技術。
*3 USD/JPY 153.20（日本銀行、基準日：2025年2月12日）
■EnCharge概要
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77746/15/77746-15-e7f5e2977b18adb789d5c88c4e3f06a5-349x61.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
EnChargeは、エッジからクラウドまでの幅広い領域において、最先端のAIコンピューティングソリューションを提供するリーダー企業です。同社の次世代インメモリ・コンピューティング技術は、現在の最先端ソリューションと比較して圧倒的な計算効率と密度を実現します。この高性能ソリューションにより、電力、サイズ、重量に制約のある環境においてもAIの潜在能力を最大限に活用できるようになります。EnChargeは2022年に設立され、半導体設計やAIシステムの分野で豊富な経験を持つ専門家チームによって率いられています。詳細については、https://enchargeai.com/ をご覧ください。
■SIP Capital概要
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77746/15/77746-15-3e01d38691488dd51a15367dd2edae6c-1753x345.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
SIP Capitalは、AI・フォトニクス・脱炭素化など、次世代AI戦略をテコにビジネス革新をレバレッジする技術にアーリーステージから投資する独立系日米クロスボーダーベンチャーキャピタルです。40年間にわたるグローバル企業の育成経験と独自の市場アクセスを活用し、戦略投資家や機関投資家LPに対して、米国がリードする変革的イノベーション市場への足掛かりを提供します。詳細については、https://sipcapital.vc/ をご覧ください。
