福間海岸の複合施設【SUN EFFECT】誕生のストーリーと、未来への想い

2024年2月19日(月)10時0分 PR TIMES STORY

株式会社NOKYDは「人に、社会にいいこと。」を理念に、新規事業立案や新規出店を多角的にサポートするプロジェクトマネジメント、それに纏わる建築や不動産開発、クリエイティブサポート、その他イベントの企画制作などを通じ、これまでに多くのお客様のみならず、地域にとっての利益(いいこと)創出に貢献してきました。

総じて、クライアントワークを中心に展開している弊社ですが、保育施設運営に次ぐ自社事業として2023年秋にスタートしたのが、ここでご紹介させていただく「SUN EFFECT」の運営。1Fにレストラン&カフェ、2Fにプライベートサウナという構成の複合施設です。福間海岸の目の前という絶好のロケーションのもと、「訪れる人々の心身を整え、前向きな毎日をセットする」というミッションを掲げています。

こだわりの一つは、本ミッションからイメージされがちな「洗練されたな雰囲気」ではなく、あえて「カジュアルな雰囲気」を大切にしているということ。それは、お客様にとってSUN EFFECTが"特別"な場所であることを、私たち自身が望んでいないからです。例えるなら、近隣住民の皆様にはビーチへ散歩に行く時のような気楽さで、遠方にお住まいの方々にとっては週末にドライブへ出かける時のような、普段より"半歩先"くらいにある日常を提供したいと考えています。そんな想いを込め、テーマを「Set your Everyday」としました。本記事では、その考えに至るまでの経緯や、これからの未来像について綴っていきます。

福間海岸の象徴的レストランが閉店。全てはそこから始まった。

SUN EFFECTの誕生秘話を綴るうえで、最も避けて通れないのが、前身店舗のご紹介。2023年春、福間海岸カルチャーを長らく牽引してきた「レストランChip」が37年の歴史に幕を閉じたことを機に、この物語は始まったからです。今でこそ、数多くの飲食店やマリンスポーツ店などで賑わう福間海岸ですが、前身店の建築当時は、福岡東エリアのビーチカルチャー黎明期と呼ぶべき時代だったと言えるでしょう。多くの人から、そこで過ごした時間を懐かしむ声を聞くことができるなど、まさに地域のランドマークと呼ぶにふさわしい存在でした。

(レストランChipの外観。潮風の影響で大きく劣化していた)

福間海岸は、柔らかな砂浜と優しいさざ波、なにより極上のサンセットをもって、いつも私たちの心を癒す一方、時折見せる自然の厳しさは、強烈な西の風に乗って容赦無く海辺の建物たちを痛めつけます。そんな場所で37年を過ごした前身店は、素人目に見ても一目で分かるほど大きく朽ち果てており、決して憧れだけでは存続できない、厳しい現実を物語っているようでした。特に、閉店までの数年間は営業しているのかいないのか、周囲の人からみれば、その詳細が分からないような雰囲気で佇んでいたのです。少なくとも、地域コミュニティから向けられる視線の多くには、”諦め”のような感情が含まれていました。

老朽化建物の承継は、地域コミュニティの承継でもあった。

結果的に、その身体ごと引き継ぐ選択をしたわけですが、周囲からは驚きと、解体を促す多くの声が上がっていました。それでも、私たちがこの建物の活用に拘ったのは、福間海岸コミュニティにとって、この建物と過ごした時間は素敵な思い出であり、その関係性はSUN EFFECTにとっても大きな財産であると考えたからです。

(目の前のビーチ。人々が、思い思いにこのフィールド楽しんでいる)

「ここをたたむ。」

 

購入をサポートしてくれた不動産業者によると、前身店の店主がそう呟いた日から、実際に閉店するまでに、3年ほどの歳月を要したそうです。「決意とは裏腹に、愛着ある空間を失うことに対して大きく後ろ髪を引かれているように感じた。これまで多くの人々がレストランChipの虜となってきたように、店主自身も同じく、いちファンであったということ。その気持ちを慮れば、閉店を諭すような気分にはなれなかった」と聞いています。

(劣化してもなお、店内からの眺めには大きなポテンシャルを感じることができた)

それでも、時間をかけながら前進していったそうで、最後には「Chipごと引き継いでくれる人を探すというのはいかがですか?」という提案に対し、「こんなボロボロの状態を買ってくれる人がいるかね・・・」と、少し戸惑いながらも、嬉しそうに笑みを溢されたことが印象的だったと語っていました。

 

その話を聞いた時、私たちの中で答えが見つかったような気がしています。決して「この場所に」ではいけない、「この船に」新たなキャプテンを迎え入れることを店主は望んでいて、それは同時に、この町のコミュニティの期待に応えることにもなると感じました。

(レストランChipのファサード。時代の空気に寄り添った改装が必要だった)

私たちの経験値と価値観から生まれた改装、コンバージョン。

幸い、プロジェクトを企画すること、建築を設計し施工することは、もともと弊社事業のひとつですので、再生にあたっては、これまでのノウハウを活用することができました。

(開放感を継承すると同時に、より明るい雰囲気の店内に)

1階のレストラン&カフェは同業態での再スタートとなりましたが、大幅な間取りや色彩変更などはせず、吹き抜けや大開口サッシがもたらす開放的で明るい要素など、レストランChip時代の魅力的な余韻を積極的に残した設計としました。一方、一流ホテル出身の支配人と料理長を迎え開発したメニュー全般、サービスやホスピタリティも含め、しっかりと新しい店舗として実感していただけるはずです。既に、久しぶりに海を眺めながらの食事を楽しんでいただいた皆様からは、懐かしや喜びの声とともに、大きく変化した店内の居心地の良さを賞賛いただいています。

(どの席に座っても、海の眺めを楽しむことができる)

サウナについては、もともと物置きとして使われていた一室を活用しました。サウナ自体、言わずもがな何十年も前から定着している大衆コンテンツですが、元来は身近にあった娯楽をリブランディングすることで、コミュニティ全体が新たな一歩を踏み出しています。そのことに、当プロジェクトと大きく通じる要素を見出したこと、そして、目の前の眺望を最大限活かし切れるコンテンツであったことが採用の決め手です。愛好家の方であってもご満足いただけるレベルの設備があることはもちろん、サウナ室は座ったときにちょうど水平線が見えるように設計していたり、オープン後の反響を受けて天高を微調整したりと、"目の前の絶景"というアドバンテージに胡座をかくことなく、高い次元でサービス全体のクオリティを追求し続けています。

(改装前の状態。レストラン同様、眺望のポテンシャルを活かすことに注力した)

昨今のブームが影響し、カフェ、サウナと聞くと誤解を生みやすいようにも感じているのですが、SUN EFFECTは一時的な賑わいを生むことを望んでいるわけではなく、長きにわたり地域の顔となることを目標にしています。私たちは飲食やサウナ運営の専門事業者ではありませんが、ポテンシャルのある空間やロケーションを最大限活かすことに関してはプロフェッショナル。つまり、福間海岸の財産とも言えるこの建物がどんな姿であることが地域にとっての幸せなのかを考えたい、というのが我々の根底にある価値観なのです。

(もちろん、サウナ室内からサンセットを楽しめる。事前予約必須の人気枠)

繋がること、共に歩むこと。ランドマークの新たなカタチ。

これまで、福間海岸とレストランChipが多くの人々を惹きつけ、その関係性をゆっくりと育んできたように、SUN EFFECTが新たな賑わいと関係を創出しようとしています。食事やサウナ、福間海岸の風景、スタッフとの会話を楽しんでいただくお客様はもちろん、建物再生に携わってくれた業者の方々なども含め、「この建物をもう一度楽しむ」という言語化こそされていない目的に、多くの人々がそれぞれの方法や温度感で関わってくれている現在です。そこに、SUN EFFECTの根本的な存在価値があり、その余地はまだまだ残されていると考えています。

(セミオープンした頃の光景。多くのスタッフと共に作り上げてきた)

屋外には、BBQスペースを整備してあるのですが、シーズンオフには、マルシェや小規模な音楽イベントなどを開催できるかもしれません。また、建物内に一部未使用のままのスペースが存在しているなど、実はまだ、ポテンシャルを100%活かし切れていない状態です。つまるところ、誰かが福間海岸に何かを想像し行動しようとするとき、SUN EFFECTが手を取り合えるかもしれないと考えています。そして、その過程で大切なのは事の大小よりも、私たちと同じ航路を進んでいただけるかどうか。まさしく「Set your Everyday」への共感を大切にしたいと考えています。

(広々としたBBQスペース。私たち自身の中でも他活用への期待は高まっている)

海岸一帯を見渡せば、数多くの店舗がひしめき、その分だけ様々なコミュニティが存在しています。個性ある場所の個性ある人たちが集まることで作り出されるローカリズムには、都市部とはまた違う魅力的な空気が流れており、SUN EFFECT自身も舵取り次第ではそのピースの一つになれるのかもしれません。さらに、福津という町全体まで歩みを広げることで、より大きな輪が描けそうなことも楽しみの一つです。

(オープニングレセプションの一コマ。多くの人々が、このロケーションに魅了された)

店前にある福間海岸や近隣の宮地浜には「光の道」や「かがみの海」といった、魅惑的なスポットが存在しています。いずれにも共通するのは"太陽"を元にした自然現象ということであり、それ自体、心身のバランスにとって欠かすことができないものだからこそ、多くの人々を惹きつけるのではないでしょうか。

SUN EFFECTの目指す姿もそれと同じ。私たちは、お客様の心と身体にとって前向きなサービスをご提供することで、 輝かしい毎日をセットすることをミッションに、地域のランドマークとして新たなカタチを日々模索し続けていきます。

おわりに

株式会社NOKYDはこれからも、まち、建物、空間などの再生や活性化に纏わるプロジェクトを積極的に創造していく予定です。SUN EFFECTをモデルとした自社事業の枠にとらわれず、同じような取り組みに対し、ご興味やご関心をお持ちの方々のプロジェクトにおいてもお力添えしたい想いです。既にお取り組みになられたい対象をお持ちの皆様はもちろん、ゼロベースからご相談されたい皆様においてもお気軽にご連絡ください。

【株式会社NOKYD】

■所在地:福岡県福岡市中央区薬院1-11-16 SKビル 3F

■事業内容

◯プロジェクトマネジメント事業

 新規事業・サービス開発

 建築設計・不動産開発

 地域活性・観光コンテンツ創出

◯保育事業

 保育コンサルティング・保育運営サポート

 保育に関するコンテンツ・サービス企画開発

 保育施設の運営(筑紫野市:ひまりキッズ保育園)

◯イベント・クリエイティブ事業

 音楽・商業イベント企画制作

 舞台・ステージ企画制作

 広告・クリエイティブ企画制作

【SUN EFFECT】

■所在地:福岡県福津市西福間3丁目48−1

■営業時間:

【レストラン】11:30〜20:00(L.O.19:30)

【サウナ】11:00〜21:00

■定休日:火曜日

■電話番号:070-4131-9273 

■WEB サイト:https://suneffect.jp/

■Instagram:https://www.instagram.com/suneffect_fukutsu/


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