男が既婚者とわかったら「秒」で撤退せよ…ミス日本辞退を教訓に、魂に刻みたい「不倫男10の危険信号」

2024年2月23日(金)13時15分 プレジデント社

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/JadeThaiCatwalk

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2024年2月5日にモデルの椎野カロリーナさんが、不倫報道を受けてミス日本グランプリを辞退するという事件が発生。恋愛・婚活カウンセラーの川崎貴子さんは「もはや人前に出る仕事をする人は、浮気相手という妻にとっての加害者側に立つことは許されない。それぐらいの覚悟と準備が必要になったと、椎野カロリーナは改めて教えてくれた」という——。
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■最初は両親がウクライナ人だから話題になった椎野カロリーナ


ミス日本2024のグランプリを獲った椎野カロリーナという女性が、私たちの前に彗星(すいせい)のように現れて瞬く間に表舞台から消えていった。


ミス日本史上初の「日本に帰化した外国人」がグランプリを取ったこと。その後、『週刊文春』に既婚者との手つなぎデートをすっぱ抜かれるも不倫関係を否定。しかし、最終的には「付き合う当初は知らなかったが、相手が既婚者だとわかってからもお付き合いを継続していた」と本人が認め、ミス日本グランプリを辞退、所属事務所も辞めたと発表。簡単に書けばそれだけの話なのだが、この一連の騒動はたった1カ月の間に、われわれにいろいろな問いを投げかけたように思う。


まずは「ミス日本」の選考基準の問題である。


私が「グランプリは帰化したウクライナ人女性」というニュースを彼女の写真と共に見たとき、真っ先に思ったのは「これは……海外の人に誤解される」だった。極東の島国で鎖国の歴史も持つわれわれ日本人が「いつの間にこんなに手足が伸びて、顔が小さく彫りが深くなったのか!」と、世界の人たちを驚かせてしまうのではないか? と。


■文春砲で不倫が発覚し、彗星のごとく表舞台から消えた


そう、私は「ミスユニバース」と勘違いしていたのだ。調べたら「ミス日本」はあくまでも国内のコンテストであり、「日本らしい美しさで社会をより良くする」という理念で、「外見の美」「内面の美」「行動の美」の3つの審査基準で選考されているらしい。過去には山本富士子や藤原紀香など、他にも多くの著名人がグランプリを獲っており、結果的に女優やタレントとしての登竜門的な機能を果たしているようだ。


今回の大会の中で椎野カロリーナは確かに美しく、スタイルも抜群で、両親がウクライナ人という応援したくなるようなバックグラウンドを持っていたのだが、ミス日本の理念である「日本らしい美しさ」という部分に、「選考基準はどうなっているんだ!」「ミス日本とは、ただ美しさを競う場所なのか?」という反対派と、「スポーツ選手だって帰化して日本人選手として戦っているんだから」「今は国内に外国人もハーフも多いし無問題」という賛成派に分かれて喧々囂々(けんけんごうごう)していたところの、それは文春砲だった。


今となっては分からないが、彼女が騒いだわけでもなく、あそこまで物議を醸すことがなければ、雉(きじ)(というのは、われわれ)があれほど鳴かなかったら撃たれなかったのでは? とも思ってしまう。それほどに彼女の不倫がキャッチされたのは早かった。文春記者、ほんと働き者だなぁ。


■ミスコンの時代遅れ感、それでもうれしかったカロリーナ


そしてこの騒動の副産物として「ミスコンって必要?」問題も再浮上した。


今回この原稿を書くにあたり調べたら、あるわあるわ知らなかった「ミス、ミスターコンテスト」。大学のミスコンも合わせると年間相当数開催されていることとなり、バブル期じゃあるまいし、ルッキズムを問題視しているこの時代に、ある意味「これがいい女」「これがいい男」と順位付けする大会が多く現存していることに、正直なところ筆者は驚いた。


徒競走で順位付けも禁じられているところもあるというのに、あまりにも時代錯誤ではないかと。現に、上智大学、ICU、法政大学では、「多様な人間の在り方が尊重されなければならない」「LGBTQや多様性の観点からも主観で人を順位付けする行為は容認できない」といった理由でミス、ミスターコンテストを廃止している。今後もこの流れは加速していくと思われるが、私たちに改めてミスコンの存在を思い出させたのは椎野カロリーナであり、彼女のこの騒動は今後、日本のミスコン界にも一石を投じたということになると思う。


さて、グランプリを獲った時の彼女は「日本人と認められてうれしい」と笑顔で答えていて、これから自分の前に広がる明るい未来に胸いっぱいだったはずだ。でも、彼女には既婚の彼氏が居た。「筋肉医師」と呼ばれている筋肉を異常に鍛えている医師(45歳)で、ややこしいことにミスユニバースの審査員なんかもしている。


写真=時事通信フォト
ミス日本グランプリに選ばれた椎野カロリーナ、2024年1月22日 - 写真=時事通信フォト

■不倫相手は「妻子がいることを隠して」近づいてきた医師


彼も最初は認めなかったものの、「妻子がいることを隠して交際をスタートさせたこと」と、その後の交際を認めている。SNSでは彼が家に帰ってこなくなったり、妻に離婚を迫ったりしていたという妻側親族による書き込みも流通しており、それを見るかぎりはなかなかのゲスッぷりである。しかし、彼が既婚者だとわかってからも交際は続いていたわけで、成人した大人同士のやってきたことでもあるから、一方的に筋肉医師だけが悪かったというわけではない。彼女には既婚男性だと知った時にお別れするという選択肢もあったからだ。


ただ、筋肉医師に関して言えば、まずは奥さんと子供、奥さんの親族に対して、次に20歳近く年下の女性の明るかった未来を閉ざしたという責任を、今後どうやって取っていくつもりなのだろうか? とは思う。男だから女だからではなく、大人の一人として、取材陣に「今後も僕は仕事をがんばってゆきます」なんて答えてしまっている彼の、その責任感の希薄さはどこからくるのか聞いてみたいところではある。


■ミス日本の称号、明るい未来、彼女が不倫の代償に失ったもの


椎野カロリーナが彼の妻子に直接詫びたりしたかどうかはわからないが、彼女はわかりやすい代償を払った。手に入ったはずの夢の懸け橋を全部手放して社会的には責任を取ったとは思うので、不倫両成敗だとするならば彼もそれ相応の責任を取るべきと思うのは、私だけではないはずだ。


これだけの騒ぎになっても、自撮りだらけのインスタを削除しない筋肉医師。彼のような男、それも既婚者に恋をしてしまったらどうしたらいいのか? このようなケースは、何もミスコンなんていう華やかなる世界の問題だけではなくて、私がサポートしている「婚活中の生徒たち」もしょっちゅう、独身を装った恋愛おじさん(既婚者なのに恋愛したいおじさん)や、ヤリもくの既婚者(そのまま)に婚活サイトでも遭遇してしまっている。


婚活予備校を立ち上げて10年。何度、「3年ぶりにすてきな彼氏ができたと思ったら既婚者でしたー(泣)」というような彼女たちの慟哭(どうこく)を聞いてきたか。ほんとに奴らの卑劣さには怒りしかない。


写真=iStock.com/NubiaPEisenlohr
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/NubiaPEisenlohr

■デート相手が既婚者であることを示す10個の危険なサイン


初デートで(嘘をついている)相手が既婚か未婚かを見抜くのはなかなか難しいが、お付き合いしていく中で、以下の10ポイントは危険信号としてチェックしておきたい。


① 土日に会いたがらない(会うのは平日の夜のみ)
② 彼の家に呼ばれない(実家およびシェアハウスに住んでいるとか言っている)
③ 現金オンリーでクレジットカードおよびETCを使わない(履歴が妻にバレるから)
④ 左手薬指に指輪の跡(指輪のところが白い)
⑤ 会えない平日の夜の電話には出ない(家にいるため、LINEのみ返信)
⑥ スマホのトップ画面を見せないよう死守(子供の写真載せてる場合)
⑦ 写真、SNSの投稿を嫌がる(あしが付くから)
⑧ 友人に会わせない
⑨ 自称「超激務」
⑩ 「結婚したい」とは言うが具体的な計画ははぐらかす

……などなど、他にもあるが、独身のお嬢様方には、相手に惚(ほ)れる前にこの辺り十分チェックしていただきたいところ。


■人前に出る仕事をしたいなら不倫と反社は全力で避けろ


また、人前に出るような仕事をしたいと願う女性たちは何に気を付けてステップアップしていくべきか、椎野カロリーナのこの一件は魂に刻むレベルで反面教師にした方が良いと思う。


今や、大物芸能人でも、大手事務所の不祥事でも「加害者と思しきもの」は社会的に罰せられる世の中である。昔は容姿に多少自信があったり、「ミスコンで受かったから」とか、原宿でスカウトされたから等々、渡りに船的な感じでタレントやモデルを目指した人も多くいただろう。現役のタレントたちも昔はやんちゃしたとか、素行不良だったのも時代的に許されていた部分は大きかった。


大谷翔平レベルで心技体をマネジメントすることが求められる


でも今は、あの大谷翔平のように、高校1年生の頃から自分の将来の夢を定め、そのために必要なことをノートに書くレベルで心技体をマネジメントできないと、「人前に出る人」でい続けるのは難しい。人間は慢心するし、無頓着に加害者になったりもするし、過去だって簡単に暴かれる世の中だからだ。


そして、どんなに強烈な恋に落ちたとしても、相手が既婚者や反社や問題ある彼氏だった場合、「秒」で別れる決断力と行動力が必要となってくる。絶対に加害者になってはならないし、加害者の片棒を担ぐのだけは絶対に避けなければならないからである。もう、「人前に出る仕事」とは、それぐらいの覚悟と準備が必要になったのだと、文春砲で重体になっている人たち、および椎野カロリーナは教えてくれたように思う。


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川崎 貴子(かわさき・たかこ)
リントス代表取締役
1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社・ジョヤンテを設立。2016年より、働く女性の結婚サイト「キャリ婚」を立ち上げる。婚活結社「魔女のサバト」主宰。著書に『我がおっぱいに未練なし』『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』など。■川崎貴子のカウンセリングルーム
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(リントス代表取締役 川崎 貴子)

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