【能登半島地震】被害を受けた菌床しいたけ栽培施設の復旧のためにクラウドファンディングを開始しました

2024年2月24日(土)10時16分 PR TIMES

亡き父の念願 品評会最優秀賞の菌床しいたけを後世に残したい

令和6年能登半島地震において被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。特定非営利活動法人ZESDA(代表理事:桜庭大輔、所在地:東京都中央区、以下NPO法人ZESDA)は、能登半島地震で壊滅的な被害を受けた能登町内の菌床しいたけ栽培施設の復旧支援に取り組んでいます。この一環として、菌床ブロックの購入資金をご支援いただくことを目的としたクラウドファンディングを令和6年2月23日に開始しましたので、お知らせします。

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■能登町で菌床しいたけを栽培する上野さんご夫婦
私たちは父から受け継いだ、きのこ農家を夫婦で営んでいます。
きくらげも生産していますが、メインは圧倒的にしいたけです。
私たちが住んでいる能登町は、日本初の世界農業遺産に認定され、澄んだ空気と綺麗な水があり、豊かな風土を有しています。
その中でも標高の高い柳田地区は寒暖差が大きく、しいたけの発育に最適な場所です。
私たち「農事組合法人のとっこ」は代表を勤める上野誠治(45)と夫の母、社員が3名とパートが6名。
代表の妻、上野朋子(45)で切り盛りしています。
現場で今も対応に追われている夫の代わりに、妻の上野朋子が、この文章を書かせていただいています。
私は、金沢市出身です。
結婚して夫の実家のある能登町に移住しました。
創業者であった亡き父は、夫の実父です(妻の私から見ると義父)。
父は、しいたけ栽培一筋の人間で、毎日まっすぐ、しいたけを見つめているような人でした。
雨の日も雪の日も休むことはなく、陽が出る前に家を出て夜遅くまで仕事をしていました。
そのため、夫はほとんど父に遊んでもらった記憶がないと言います。
夫は父親の性格を継いだのか、真面目で、何事にもきっちりと取り組む誠実な人です。
そんな夫が栽培するしいたけは、彼の性格を反映したかのようにまっすぐ綺麗に育ちます。
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▲上野さんご夫婦

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▲品評会で最優秀賞を受賞

■能登半島地震で一変した生活
1月1日、夫を家に残し、3人の娘と買い物中に、年賀状を投函しようと私ひとり車でお店を離れたときのことでした。
震度7の大地震により土砂崩れが発生。元々来た道が通れなくなって、娘たちと離れ離れになりました。
まだ小学1年生の娘もいたので、心配で涙が溢れました。
結局、その日は娘たちとは別々の避難所に宿泊し、翌日再会。それから2週間は避難所生活が続きました。
一方、早々に栽培ハウスを確認しに行った夫は、その惨状を見て、言葉を失ったようです。
それでも、まずは地域のためにできることを考えようと、出荷予定だったしいたけを避難所や老人ホームに提供しました。
炊き出しをしている所があると聞けば、そこに持っていきました。
2週間経過して避難所が解散して、ようやく自分たちのことを考えられるようになりました。
毎日約200kgのしいたけを収穫、出荷していましたが、今はその1割程しか収穫できていません。
ようやく軌道に乗った家業が地震によって再び試練に直面しています。
質の良いしいたけを収穫するのに5か月程度の培養期間を要するため、旬である秋に間に合わせようとすると、遅くとも5月には購入し直さなければなりません。
しかし、それだけのお金を確保できる見通しが立っていません。
夫婦で話し合い、廃業の2文字が頭をよぎったこともありました。
そんな中、取引先から「美味しいしいたけ待っています」「負けないで」という言葉をいただきました。
私たちのしいたけを待ってくれている人たちの期待に応えたい。
父から受け継いだ大切な家業をここで終わらせるわけにはいかない。
しいたけを作り続けたい
子どもたち、そして、地域の希望になるためにも、諦めずに前を向きたいと思いました。

■地震被害の状況
私たちの生産するしいたけは、形や大きさなど品質に細心の注意を払いながら育て、すき焼きの名門人形町今半さんや、全国の百貨店さんなどとお取り引きさせていただいています。
しかし、能登半島を襲った地震で8棟あるハウスのほとんどの菌床ブロックが落ちてしまいました。
菌床ブロックとはしいたけが収穫できる小さい畑のようなものです。
菌床ブロックは一度でも地面に落ちて衝撃を受けると発育が悪くなり規格外になりやすく、出荷ができなくなるため、菌床ブロックだけでも実損が1500万円以上になります。
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▲地震でほとんどの菌床ブロックが棚から落ちました

■ご支援のお願い
菌床しいたけの栽培ハウスなど生産設備の被害で収入が激減し、秋から来年の春まで収穫出来る菌床ブロックの購入資金が足りません。例年通りの購入は、資金的に不可能です。
そのため、まずは栽培ハウス1棟分の資金を確保し、生産を継続していこうと思っています。
1棟あたり6500個の菌床で栽培しているので、ひとつ330円の菌床ブロックを仕入れするためには、200万円の資金が必要です。
遅くても5月頃にはブロックを購入し管理を始められれば、従業員の雇用を維持し、事業継続するための資金繰り見通しが立てられます。
父の努力の結晶であり、私たちの地域の宝であるしいたけを後世に繋いでいくために、どうかご支援をよろしくお願いいたします。

■プロジェクト概要と集めた資金の使途
集まった資金は、全額、能登半島地震で被災した菌床しいたけ栽培施設での菌床ブロックの購入費用として使用します。今回の資金を元手に1棟目の菌床ブロックを購入のうえ栽培を5月ごろに本格的に再開し資金繰りを回すことで、全8棟での栽培を順次再開していきたいと思っています。
・目標金額: 2,000,000円
・支援リターン: 3,000円〜 能登しいたけカレーやしいたけ収穫体験など、各種リターンをご用意しています
・支援募集期間: 令和6年4月30日午後11時まで
・詳細及び支援申込:https://readyfor.jp/projects/138136

■NPO法人ZESDA『春蘭の里プロジェクト』
NPO法人ZESDAは、石川県奥能登の農家民宿群「春蘭の里」を支援する『春蘭の里プロジェクト』を6年前から実施しており、地域の魅力を発信するイベントの実施等を通して奥能登の人々と信頼関係を築いてきました。今回は、クラウドファンディングの実施にあたり、サイトの作成をお手伝いさせていただきました。
https://zesda.jp/syunran_project/

皆様のご支援とご協力をお願いします。

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