一般社団法人スタートアップデータ標準化協会、2023年活動総括として、スタートアップの実務負荷軽減を目的としたツールを公表

2024年2月26日(月)14時16分 PR TIMES

登記、証券、財務の3つの観点からワーキンググループを組成。各課題に対応したテンプレート等を配布開始。

[画像1: https://prtimes.jp/i/109715/4/resize/d109715-4-164753d11fb5cc56a545-0.png ]


■一般社団法人スタートアップデータ標準化協会について              
2022年に発足した一般社団法人スタートアップデータ標準化協会は、これまで登記データ、証券データ、財務データの3つの観点からワーキンググループ(以下、WG)を組成し、月次の打ち合わせや全体定例を実施してきました。

現在の会員一覧(五十音順)
[表: https://prtimes.jp/data/corp/109715/table/4_1_b471db27c9004d4deeb2b6007dd17402.jpg ]



2023年度は第一弾の成果物の作成に向けて議論を重ねてまいりました。
各WGの成果物は以下の通りです。
また、本件については別途説明会等を予定しております。


■証券データWG
<活動方針>
未上場スタートアップが発行する各種証券に関係する情報を、電子データ化し統一された標準フォーマットで管理できるようにする。またアメリカの標準フォーマットと互換性を実現しクロスボーダー投資の管理の効率化を目指す。

<公表内容>
日本版OCTFormat雛形(JSONファイルをGithub上で公開するもの)
https://github.com/StartupDataStandardizationAssociation/Japan-Open-Cap-Format-JOCF

<WGヘッドコメント>
[画像2: https://prtimes.jp/i/109715/4/resize/d109715-4-d535fb05cd1e5a90ff1d-3.jpg ]


株式会社スマートラウンド代表取締役・砂川大氏

 未上場スタートアップが発行する各種証券は、登記されるべき証券の内容以外にも投資契約の条件などもあるため複雑で、またスタートアップと投資家間で相対で契約書として保持されており、データとして整理されてきませんでした。そのため、スタートアップは資金調達などの大きな経営判断をする際に、これまでの投資契約書の内容を改めて再度確認する必要があり、見落とすリスクが大きく、確認するためのリーガルコストも大きなものとなってきました。
 証券WGでは、未上場スタートアップの証券データの管理コストを削減するため、証券データを標準フォーマット化し公開することを目指しています。今回はその初回バージョンを公開しています。
 また、この標準フォーマットはアメリカのOpen Captable Coalitionのフォーマットと互換性を持たせ、クロスボーダーの投資・資金調達の管理コストを低減させることも同時に目指しています。


■登記データWG
<活動方針>
株式実務や登記実務における様々な作業負担を軽減し、スタートアップ及びスタートアップに関わる各事業者にとって読み解きやすいドキュメントの普及を図る。

<公表内容>
・投資契約
・株主間契約
・買収分配合意書
・定款別紙
の雛形
https://drive.google.com/drive/folders/1g3MfX1d31u3qwchdw1X3WxAbetvojEzr?usp=sharing

<WGヘッドコメント>
[画像3: https://prtimes.jp/i/109715/4/resize/d109715-4-6f606d4c7de804c1069d-1.png ]


司法書士法人aviators 代表・真下 幸宏氏
 
スタートアップでは、一般的な中小企業では滅多に用いない「種類株式」と「新株予約権」を多用してエクイティファイナンスやインセンティブ設計を行います。
 これらはテンプレート化されているものが少なく、オリジナルの書面を各スタートアップ・投資家が用いている状況のため、リーガルコストや修正作業の時間が多く発生している状況になっています。
 登記WGでは、スタートアップ関係者にとって貴重な時間とお金を事業に充てられるよう、登記や株式実務に関連する書式のテンプレート化に取り組んでおります。
 今回公開する書類については今後も改良を続け、より作業負担の少ない実務を定着させることでスタートアップの成長に貢献したいと考えております。


[画像4: https://prtimes.jp/i/109715/4/resize/d109715-4-aef3a1a93cd38d0365e1-5.jpg ]


西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 パートナー・山本 晃久氏
 
 スタートアップにおける資金調達はこれまで一定のプラクティスが蓄積されているにもかかわらず、ドキュメンテーションの観点から必ずしも効率化がされていない状況も見受けられます。
 登記WGでは、登記や株式実務に関連するドキュメンテーションをスタートアップの皆様が利用しやすいようテンプレート化することを通じて、スタートアップの皆様の作業効率の向上を促すことを目指しております。
 今回公開する書類についても是非忌憚ないご意見を頂き、引き続き内容の改良を継続できればと考えております。


■財務データWG                          
<活動方針>
資金調達時のデューデリジェンス等において複数の事業者・サービス間でシームレスにし、共有可能な事業計画・財務指標テンプレート等の策定・普及拡大を図る。

<公表内容>
事業計画テンプレート(Saas企業向け)
https://drive.google.com/drive/folders/134ERB6jnyeZ_Qs4j5XKQ6uxgmvEI3_ru?usp=sharing

<WGヘッドコメント>
[画像5: https://prtimes.jp/i/109715/4/resize/d109715-4-77fbab750feba79c5c90-2.png ]


三菱UFJ銀行 サステナブルビジネス部 浜崎 玲生氏

 スタートアップ企業の皆様と取引をさせて頂く金融機関として、事業の状況・計画を正確に把握するという点で課題を感じていました。ビジネスモデルや業種ごとに注目すべき財務指標・KPIが異なることもあり、今般公表させて頂くテンプレートが全てのスタートアップ企業の皆様にご活用頂けるものではございませんが、SaaS企業の皆様におかれましては起業段階より簡便にご活用頂けるものと考えております。ぜひ皆様ご活用下さい。


■お問合せ
本件または協会に関するお問合せは、以下までお願いいたします。

一般社団法人スタートアップデータ標準化協会
事務局:staff@startupstandard.org
HP:https://www.startupstandard.org/

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