タイ素材最大手 サイアム・セメント・グループ向け液化エタン船追加2隻を新造し計5隻の長期用船契約を締結
2025年3月18日(火)18時47分 PR TIMES
株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)のグループ会社であるMOL ENERGIA PTE. LTD. (マネージング・ダイレクター:小倉 美樹、本社:シンガポール)は、タイ素材最大手のサイアム・セメント・グループ社(以下「SCG社」)の完全子会社であるSCGケミカルズ社(本社:タイ、以下「SCGC社」)との間で、2025年1月24日に契約締結済みの3隻(註1)に加え、追加2隻の新造液化エタン専用船(Very Large Ethane Carrier、以下、「VLEC」、註2) の長期定期用船契約を3月17日に締結しました。
現在世界で竣工または発注済の約90隻の液化エタン専用船のうち、本契約により当社グループが管理・運航するVLECは14隻となります。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/92744/351/92744-351-1de06c1293d8e0a97821486b8f5367d0-3900x2468.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]本船イメージ(提供:三星重工業)
今回追加で新造する2隻は2028年の竣工を予定しており、本年1月に契約締結済みの3隻と同じくSAMSUNG HEAVY INDUSTRIES CO., LTD.(三星重工業、本社:韓国)にて建造予定の10万立方メートルのVLECです。エタン二元燃料推進機関を搭載しており、従来の重油燃料船と比較し温室効果ガス、硫黄酸化物、窒素酸化物の排出を抑制できる仕様としています。
本契約締結により、SCGC社向け新造液化エタン専用船は合計5隻となり、同社がベトナムに保有する石化プラントにて使用するエタンの輸送需要を当社グループが一括して担います。当社グループは、同社向けVLECの安全運航を通じ、ベトナムの石化産業の競争力強化、並びに同地域の経済成長に貢献します。
当社グループは、今後も拡大が見込まれるエタン輸送需要に応えるべく、LNG輸送をはじめとする液化ガス事業で培われた高度な安全運航管理体制を活かした安全で確実な海上輸送サービスの提供に努めて参ります。加えて、グローバルな社会インフラ企業グループとして、当社が持つ海外ネットワークを活用し、グループ経営計画「BLUE ACTION 2035(https://ir.mol.co.jp/ja/ir/management/plan.html)」で掲げる長期安定利益を積み上げ、地域戦略に則った事業拡大を実現します。
(註1)2025年1月24日付プレスリリース「タイ素材最大手 サイアム・セメント・グループ向け液化エタン船3隻の長期用船契約を締結 〜液化エタン船事業のリーディングカンパニーとして世界最大級の船隊規模を更に拡大〜(https://www.mol.co.jp/pr/2025/25010.html)」をご参照ください。
(註2)VLECとは約80,000m3以上の積載能力を有しマイナス約92度の液化エタンを輸送するための専用船。
エタンは、天然ガス中でメタンの次に多く含まれる成分で、含有量はガス田によるものの、天然ガスに占めるエタンの割合は5〜20%程度。基礎化学品であるエチレンの、温室効果ガス排出量の少ない精製原料として利用されている。
【本船概要】
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/92744/table/351_1_0fffec832bc1a7e027fc072173448b53.jpg ]
【SCGC社の概要】
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/92744/table/351_2_88d8672c5f89cba1a9da75bddf9c7332.jpg ]