瀬尾まいこ「私の人生を全部込めたと言い切れる」書き下ろし長編小説『ありか』刊行

2025年4月18日(金)10時46分 PR TIMES

株式会社水鈴社(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:篠原一朗)は、瀬尾まいこさんによる小説『ありか』を、2025年4月18日に刊行します。瀬尾さんが真正面から母と娘の関係性を描いた初めての作品です。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/84197/21/84197-21-9eeb7a0bd6dd3699a1168ca44f63180d-1280x670.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
 2019年本屋大賞を受賞し累計135万部を超える大ヒットとなった『そして、バトンは渡された』、2024年ベルリン国際映画祭の正式招待作品の原作である『夜明けのすべて』など、作品が刊行されるたびに注目を集める現代日本文学シーンのトップランナー・瀬尾まいこさん。
 物語に描かれるのは、人と人とのかけがえのない関係性のなかから生まれる優しさ、強さ。多くの読者の共感を呼び、「心温まる」「背中を押してくれる」「自分らしく生きていきたいと思えた」と支持されています。
 「作品を読んでくださる読者と、それを売ってくださる書店員さんが笑顔になること」が創作の原動力と語る瀬尾さん。昨年12月に刊行したエッセイ『そんなときは書店にどうぞ(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000084197.html)』では、書店の応援に使って欲しいと著者印税の受け取りを辞退されたり、自発的に全国の書店を訪問され、元気を送り続けています。

 4月18日に刊行する最新作『ありか』は、様々な人間関係を描いてきた瀬尾さんが、フィクションでありながらもはじめて自身を物語に投影した、「これまでの人生を全部込めた」と語る作品です。
 母親との関係に悩みながら、一人娘のひかりを慈しむシングルマザーの美空。美空が夫と離婚した後も何かと二人の世話を焼こうとする、同性を好きな義弟の颯斗。不思議な家族と、優しく見守る周囲の人たちが織りなす悲喜こもごもの1年間を、瀬尾さんならではの温かな筆致で綴ります。
瀬尾まいこ『ありか』刊行記念インタビュー :
https://note.com/suirinsha/n/n460cd3f1a8b0

 一足先に作品を読んだ方々から、続々絶賛の声が届いています。※敬称略
●大丈夫、忘れているだけ、見えていないだけ。柔らかく折り重なった言葉が語りかけてくる。そう、希望の鳥はすぐそばにいる。(津田健次郎・声優/俳優)
●いま、部屋でひとり涙をこらえるあなたに、読んでほしい。しんどい人生をそっと優しく肯定してくれる、傑作です!(三宅香帆・文芸評論家)
●読んでいる途中から、我が子への想いが重なり、愛おしく、幸せな気持ちで、自然と涙があふれてきました。これほどに共感し、救われる物語に出会えて、心から幸せだと思います。(八巻明日香・鹿島ブックセンター)
●幸せが、愛が、心に沁み入り、何度も何度も涙が流れた。もうこの本のことを思うだけで泣けてしまう。瀬尾まいこ先生の作品はいつだって私の心を照らし、迷わないように導いてくれる。大切にしたい本に出会えたと心から思う。私はこの作品を一生手放したくない。先生の作品をたくさん読んできましたが、最高傑作だと思います!(池尻真由美・紀伊國屋書店 久留米店)
●物語に背中を押され、私も自分の心の在り処をぐっとつかんだ。自分の重ねた時間を掬われ、あの頃の気持ちが今、救われた気がした。(元尾和世・未来屋書店 高の原店)
●そのかけがえのない輝きに、生きる力があふれていく家族小説。人と人との間に結ばれた、温かな絆の橋を、心の手をつないで歩いていくような物語。読み終えた後、心身に幸せがじんわりと広がる、言葉の光に包まれました。(宗岡敦子・紀伊國屋書店 福岡本店)
●こらえきれず、涙しました。ひかりと美空のやりとりを読んでるだけで和むしほっとしますが、そんな中に、この小説が投げかけている普遍性を強く感じます。自分が求めている瀬尾まいこのすべてがここにある。最高でした!(山田里美・萩原印刷)

 瀬尾まいこさんから皆さまへメッセージが寄せられました。
私の中にも、消したい記憶や叶わなかった願いがいくつもあります。でも、この人生を生きてこなければ、出会えなかった人々、感じることができなかった思いが、今の私を作ってくれました。それらは手放すことができない大事なものです。そんな、これまでの私の人生を全部込めたと言い切れる小説を書きました。見てきたもの、経験してきたことを書いたことはありますが、大切なものだけでなく、触れたくないものも含め、自分自身をここまで物語に描いたのははじめてです。今まで歩いてきた道、現在強く抱いている思い、出会った大事な人々、いいこともつらいことも含め、それらを掬いながら作品ができあがりました。現実と重なる部分が多い物語なので、登場人物のモデルとなった方々とも話をしました。同性が好きな颯斗君のモデルの友人とは、彼と過ごした日々をお互いに懐かしみ、大切に描きました。三池さんのモデルのママ友とは、共にいた日々に胸を熱くしました。小説を書いている最中、娘は何度も「これ、私のこと?」と眺めに来ました。痛みや苦しさを伴いながらも、その分、『ありか』は私にとって特別で、「幸せと未来の塊」とも言える、大切な作品になりました。読んでくださった方の何かを掬ってくれるものがこの物語の中にあれば、幸せです。

 担当編集者から皆さまへメッセージです。
瀬尾まいこさんの『夜明けのすべて』からはじまった水鈴社は、皆様にお力添えを賜り、なんとか5周年を迎えました。この度、原点に立ち戻り、瀬尾さんの渾身の最新小説『ありか』を刊行いたします。瀬尾さんは、「今、私が書けるもの全てを出し切りました」と話してくださいました。長きにわたって最前線で活躍を続ける作家には、「どうしても書かなければいけなかった」ともいうべき、その方のターニングポイントになる作品があると思っています。
『そして、バトンは渡された』『夜明けのすべて』を経た瀬尾さんは、この『ありか』で作家としての新たな地平に立たれました。時に、シビアな現実が立ちはだかりますが、一貫して温かみのある瀬尾さんらしさは健在です。
そんな、瀬尾さんの集大成とも言える特別な作品をお預かりした責任を、強く感じているところです。
大切な家族がいる人はもちろん、家族との関係が良くない人、一人ぼっちだと感じる人、全ての方々にお読みいただきたい作品になりました。
私には子どもがいませんが、この作品を、我が子のように愛おしく思っています。
自慢の子です。ぜひ、一人でも多くの方にお読みいただけたらと願っています。
(水鈴社代表取締役・編集者 篠原一朗)

 読後、それぞれの<ありか>に思いを馳せて胸熱くなる、未来へと続く光が心に灯る、感動の物語です。

【書籍情報】
・書名:ありか
・著者名:瀬尾まいこ
・発行/発売元:水鈴社
・発売日:2025年4月18日
・定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
・体裁:四六判上製カバー装
・装画:荒井良二 ・装丁:名久井直子
・頁数:368頁
・電子書籍:同日発売※実際の配信の有無や価格などは電子書籍ストアにより異なります。詳しくは、各ストアにてご確認ください。
・書籍詳細ページ:https://www.suirinsha.co.jp/books/detail20.html

【あらすじ】
愛はここにある。幸せはここにいる。
「親になったとたん、さっぱりわからなくなった。この日々のどこに恩を感じさせるべきところがあ
るのだろう」(本文より)
自分のことしか考えられない母との関係に悩みながら、シングルマザーとして一人娘のひかりを慈し
み、大切に育てる美空。ひかりの成長を見たいと強く願い、美空が夫と離婚した後も何かと二人の世話
を焼こうとする、同性を好きな義弟の颯斗。充足しているが、それぞれに悩みは尽きない日々。不思議
な家族が織りなす悲喜こもごもを、著者ならではの温かな筆致で綴った感動の物語。

【著者紹介】
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/84197/21/84197-21-cd71164c5fd57e2451b75e8215e9d274-996x1494.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]撮影:澁谷征司1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年作家デビュー。2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2009年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、2019年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。映画化される作品も数多く、2020年刊行の『夜明けのすべて』は、ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品されたほか、数々の映画賞を受賞するなど大きな話題となった。他の作品に『図書館の神様』『強運の持ち主』『優しい音楽』『あと少し、もう少し』『傑作はまだ』『私たちの世代は』など多数。最新刊は、2024年12月刊行の書店応援エッセイ『そんなときは書店にどうぞ』。公式X@seo_maiko

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