こども達の力で、最先端の研究とエンターテインメントを融合!中学生がiPS細胞研究を楽しく伝えるためのゲーム制作に挑戦

2025年4月18日(金)17時0分 PR TIMES STORY

こどもの職業・社会体験施設「キッザニア」の企画・運営を行うKCJ GROUP 株式会社(以下 KCJ GROUP)は、「私たちは、すべてのこども達に最高のエデュテインメント体験を提供し、豊かな未来社会の発展に貢献します」を企業パーパスに掲げ、「こどもが主役」となるさまざまな取り組みを行っています。その一環として、2018年から対話×探究型ワークショップ「コスモポリタンキャンパス」を開催しています。

今回は、2025年3月26日〜28日の3日間で開催された、中学生向けワークショップ「コスモポリタンキャンパス2025 Spring with EXPO−iPS細胞研究所でサイエンスコミュニケーターになろう!−」を紹介します。

<コスモポリタンキャンパス2025 Spring with EXPO 受講生>

今回の受講生は、iPS細胞研究へ熱い気持ちを持つ20名の中学生(キッザニア公式サイトから事前募集)です。そして、主役である中学生たちを応援するのは、エンターテインメント監修の北原 妙子氏と京都大学iPS細胞研究所(以下 iPS細胞研究所)、大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(以下 大阪大学SSI)およびKCJ GROUPの主催3団体です。そして、いのち会議、株式会社バンダイおよびロート製薬株式会社の協力と公益社団法人2025年日本国際博覧会協会の後援という力強いチーム編成で実施しました。

iPS細胞と楽しさを学ぶ3日間

3日間のワークショップは、よく晴れた日に京都大学iPS細胞研究所で始まりました。

iPS細胞研究所のサイエンスコミュニケーター和田濵 裕之氏の基調講演「”iPS細胞”を知る」では、iPS細胞の基本的な知識から未来へ向けた目標まで専門的な用語も交えた内容でしたが、受講生はメモを取りながら興味深く聞く様子が見られました。

講演後の質疑応答では、「不老不死のクラゲのメカニズムはiPS細胞と同じ?」や「iPS細胞を使ってがんの治療はできる?」「iPSという名前の由来は?」など、さまざまな疑問が続々とあがり、活気のある対話が行われました。

<和田濵氏の基調講演の様子>

その後、通常入室できないiPS細胞研究所内の見学では、先端研究の現場を見る貴重な体験をさせていただきました。受講生たちは、見学中も興味津々で、もしかすると、将来の自分の姿を描いていたかもしれません。

"楽しい"を創造する、遊びの制作

午後は、「楽しさ」を創り出すためのプロフェッショナルとして、平日はアミューズメント施設などのプロデューサー、週末は駄菓子屋の店長(!)をされているエンターテインメントプロデューサーの北原 妙子氏がご登壇。

「遊び」の捉え方から理論的な枠組みまで幅広くお話いただきました。人を楽しませることに挑戦する受講生にとっては、貴重な知識を得る場となりました。

<北原氏講演の様子>

未来のサイエンスコミュニケーターの誕生!?

受講生たちはサイエンスコミュニケーターとして、iPS細胞研究所の各研究部門に「配属」となり、より多くの人に研究の大切さを楽しく伝える活動をスタートしました。「楽しい、おもしろい」と感じることを書き出すワークでは、「友達との会話」や「理科の実験」など個性豊かな意見が集まり、その楽しさの意味を深堀りし、同じような気持ちをゲームで感じてもらうには、どのような要素を盛り込むべきかなどを考える、和やかなウォーミングアップとなりました。

<「楽しい、おもしろい」を書き出すワークショップ>

ウォーミングアップ後、各研究部門ごとに託された「企画書」に基づき、いよいよゲームデザインを組み立てていきます。

研究部門ごとに、「プロデューサー」「ストーリーデザイナー」「ゲームデザイナー」「リサーチャー」「グラフィックデザイナー」の5つの役割を決め、それぞれが責任を持って取り組みをスタートしました。

<ワークショップ1日目の様子①>


<ワークショップ1日目の様子②>

繊細な心と新しい視点に出会う

2日目は、大阪大学中之島センターにて開催しました。大阪大学SSIの堂目 卓生先生から「『繊細の精神』を使って『いのち』を思う」というご講話をいただきた。講話を通じて、未来を拓くために必要な精神として、直感的に全体を把握するなどの『繊細の精神』の必要性について学びました。

<大阪大学SSI 堂目先生講演の様子>

次に、ロート製薬株式会社の徳永 達志氏からは、マーケティングとターゲットをテーマに受講生へのエールとしてご講演をいただきました。受講生からは「自分がターゲットにする対象をしっかりと考えたことはなかったので、新しい視点だと思った」という感想が出されました。

<ロート製薬株式会社 徳永氏講演の様子>

その後、スペシャルゲストとして小島 よしお氏(※1)がワークショップの応援に来てくれました。各グループが自分たちの制作するゲームを”1分間ピッチ”で紹介し、小島 よしお氏から「いいアイデアだね!おもしろそう!」と、お馴染みのパフォーマンスとともに温かいメッセージをいただきました。

※1 「こどもミライ祭り」に向けて3/27に、未来を変える!SDGsアクション宣言数で「ギネス世界記録™(※2)への挑戦」アンバサダーに就任

※2 約束・誓いを写した最大のオンラインフォトアルバム/Largest online photo album of oaths/pledges

<小島 よしお氏への”1分間ピッチ”をする様子>

「企画書」に沿って、集中してゲーム制作にとりかかりました。みんな真剣です。

<ワークショップ2日目の様子>

科学とエンターテインメント満載の3日間

この3日間のワークショップでは、最先端の科学をいかに分かりやすく、楽しく伝えるか、というテーマに、受講生と大人が一緒にチャレンジしました。

完成まであとわずか…朝から真剣な表情で制作に打ち込みました。

<ワークショップ3日目の様子①>

講師の方々からのサポートのもと、試行錯誤を重ねて改良を加えた結果、受講生達は、これまで世の中になかった新たなゲームを創り上げることができました。

<ワークショップ3日目の様子②>

3日間の成果を披露する発表会では、「これまで不可能と思われていたことを可能にしたiPS細胞のことを知ってもらいたい」という想いとともに、創意工夫とおもしろさに満ち溢れたアイデアが発表されました。それぞれのゲームには独自の世界観を表すストーリーがあり、月で宇宙旅行者の病気を治す医者や患者と薬学者など、多彩な設定が盛り込まれていました。ただ研究を伝えるだけではなく、より多くの人に興味をもってもらえる工夫がされていました。

<成果発表会の様子>

発表後の講評では、株式会社バンダイの青柳 知里氏より「時間がある限りゲームも改良し続けていたのが素晴らしい。大人では思いつかないアイデアがたくさん出てきたことに驚きました」という言葉をいただきました。

<株式会社バンダイの青柳氏>

最後は、受講生だけでなく、講師の方々や保護者など大人も交えたゲーム体験会を実施しました。受講生たちは、ほかの部門が制作したゲームを楽しんだり、自分たちのゲームを体験してもらために呼び込みをしたりと、積極的に参加していました。

<ゲーム体験会の様子>

こうして高い目標に挑んだ3日間はにぎやかに終了しました。

iPS細胞を入口として最先端の科学に触れたこの経験は、きっとこれからもずっと心に残り続けるでしょう。そして、この体験がきっかけとなり、いつかiPS細胞を超えるような発見をする研究者が、今回の受講生の中から誕生することを願っています。

<コスモポリタンキャンパス2025 Spring with EXPO 受講生>


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