名目GDP1000兆円可能、時給5366円の見込みも…15年後の成長シナリオ公表へ

2025年4月20日(日)17時36分 読売新聞

経済産業省

 経済産業省は近く、2040年の成長シナリオを公表する。官民で連携してデジタル化や経済安全保障などの戦略分野に投資し、40年度に国内投資を現在の約2倍の200兆円に増やすことで、名目国内総生産(GDP)を直近の1・8倍となる約1000兆円まで拡大できるという。

 国内投資200兆円を達成するには、設備投資を年4%ペースで増やす必要がある。これに従うと、名目GDPは年3・1%増加し、40年には最大975兆円に達する計算だ。

 ソフトウェアやロボットなど省力化投資によって生産性を向上させることで、名目賃金は年3・3%増え、1時間当たりでは現在の2倍近い5366円に伸びると見込んだ。

 経産省は昨年から、国内投資と賃上げを定着させるためのシナリオ作りに着手していた。22日に開く有識者会議で公表する。

 シナリオを基に、成長投資を後押しするために必要な法人税改革などを、政府が6月に策定する「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に盛り込む考えだ。

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