一般社団法人Welcome Japan「亡命する知委員会」、未来に向けた共生の基盤を拓くメディア「me:CHI -ミチ-」を創刊

2024年4月22日(月)13時16分 PR TIMES

わたしと知/地が作り出すメディア、me:CHI。日本における難民・移民をめぐる課題について、さまざまな主体の関わりと「知」の地平から歴史と現在を往来し、未来に向けた共生の基盤を拓く。

日本社会全体による多様な難民包摂の拡充に向けた中間支援組織 一般社団法人Welcome Japanの「亡命する知委員会(Committee of Transwisdom with Refugees)」では、難民背景をもつ人々とともに「知の越境」について探究し、表現し、発信するためのメディア「me:CHI -ミチ-」を2024年3月に創刊しましたので、お知らせします。
本メディアを通じて、過去の「亡命」事例における知の痕跡を辿り、現在の事例を歴史的・地理的に位置づけ、未来への提言をしていきます。

[画像: https://prtimes.jp/i/123868/9/resize/d123868-9-47008c17f36e1e9924b5-0.png ]

【メディアの概要紹介・創刊の背景】
一般社団法人Welcome Japanでは日本社会全体による多様な難民包摂の拡充に向け、さまざまなテーマの分科会を組成し、対話やアクションを重ねています。「亡命する知委員会」もそうした分科会の一つで、アカデミアを起点として活動しており、難民背景をもつ人々とともに、誰もが自身のもつ「知」の力を発揮できるような基盤の共創に向けた議論・対話・実践の場を作ることを目指しています。
本委員会は、さまざまな時代や地域、分野を専門とするメンバーによって構成されており、2021年の発足以来、日本における「亡命知識人」(※難民背景を持って日本に逃れてくる中でも母国でアカデミックキャリアをもつ人々)の受け入れ事例について勉強会やインタビュー調査を重ねてきました。彼女ら・彼らの多くは、日本において自身の知的バックグラウンドを活かした活躍の場を持てていない現状にあります。この課題を歴史的視座から編み直し、「現場」と「理論」を架橋することで解決の糸口を提示していくことを目指しています。

活動を続ける中で、単発の議論に終始するのではなくどのようにネットワークを育てていくか、という課題に直面した私たちは、メディアを介したコミュニケーションの可能性に着目。以下のようなアクションの中で過去と現在を行き来し、未来に参照可能な軸を作るための媒体として、メディアを創刊しするに至りました。

1. 個人の経験・関心から出てくる「現場」の問いや知見を可視化し、長いスパンで潮流を俯瞰した時に見えてくる「理論」の問いと重ね合わせる。
2. 内輪に閉じるのではなく「取材」によってフィールドどうしのつながりを見出し、主体の関係数を増やしていく。

そして、難民背景をもつ人々自身がメディアに参画することを通して、自分自身のアイデンティティや知の体系を活かし、日本社会で活路を見出すこと、そのための基盤形成についてともに議論する場を継続的に作っていくことを目指します。

冊子版は以下のリンクよりご購入いただけます。
https://transwisdom.base.shop/items/84739998
売り上げの一部は、日本のアカデミアにおける難民包摂のネットワーク形成のために活用させていただきます。
また、本雑誌の刊行と連動してミックスメディア「chi:SŌ」を配信予定です。


【Welcome Japan 代表理事 金 辰泰からのコメント】
出来上がった「me:CHI -ミチ-」を手にしたとき、これは難民問題を伝える単なる雑誌ではなく、亡命する人生と私たちが映り込む合わせ鏡だと感じました。これは日本だけでなく、アジアや世界が直面する深刻な課題に一人ひとりが向き合うためのメディアです。戦争や難民をニューストピックやショート動画の消費コンテンツとして扱うのではなく、同じ世界線を生きる人として向き合い、共生に向けた道筋を見極めること。これが本誌が果たす役割だと考えます。
難民問題は、誰の問題なのか。当事者とは誰か。難民が問題なのか、取り巻く人々が問題なのか。そもそも問題などではなく、多様な可能性なのではないのか。人間性や社会性が目まぐるしい転換点を迎える今、このメディアを書いたり、読んだり、想いを馳せたりする中で、人々の間の溝や壁が浮き彫りになっては乗り越えられていく。そのための知識と経験の交流を促進します。違いを理解した上で尊敬できるように。対等な関係の中、誰もが「外国人」や「国民」といった社会記号に縛られずに、肩肘張らずに打ち解けあえるように。
「me:CHI -ミチ-」の旅路と共に、新しい未来を謳歌していきましょう。


【編集委員】
森江 建斗(亡命する知委員会統括)京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程在籍
nixon(メディア班 統括)イラストレーター・デザイナー/madoromism.LLC代表
深田 明 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程およびUppsala University, Department of Infomatics and Media修士課程在籍
吉川 弘晃 明星大学国際教育センター特任講師,総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程在籍

【メディアの概要】
雑誌名:me:CHI -ミチ-
種別:雑誌
サイズ:A5判
年2回刊行(予定)
発行:一般社団法人Welcome Japan 「亡命する知委員会(Committee of Transwisdom with Refugees)」
価格:1,500円(税込)

ご意見・ご感想・寄稿やコラボレーションのご依頼などは
transwisdom.wj@gmail.comまで

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