NECプラットフォームズ、「AMD Embedded+」を採用したマザーボードを開発し、国内初の認定を取得
2025年4月22日(火)11時17分 PR TIMES
NECプラットフォームズは、エッジAI対応デバイス向けに最適化されたシングルボード上に、AMD Ryzen(TM) 組込みプロセッサーとAMD Versal(TM) アダプティブSoCを統合した、Advanced Micro Devices, Inc.(以下、AMD社)が提供する「AMD Embedded+」(注1)アーキテクチャを採用したマザーボードを開発しました。本製品は、AMD社によって認定されたAMD Embedded+アーキテクチャを採用する、国内で初めて(注2)のマザーボードです。
本マザーボードは、メディカル・モビリティ・インダストリ領域向けに低消費電力・小型フォームファクタ・長期ライフサイクルに適したエッジプラットフォームとして、当社のコンパクトボックス型コントローラ(注3)のラインアップに追加し今後提供を予定しています。また今回、2025年4月23日から東京ビッグサイトで開催される「Japan IT Week春2025」で本マザーボードを展示します。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/127290/43/127290-43-e128496bb15e1ef49eb3e03ebc73828f-384x349.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]AMD Embedded+を採用したマザーボード
【背景】
近年、社会課題を背景にAIを活用した自動化・省人化の動きが加速しています。特にメディカル・インダストリ・モビリティなどのミッションクリティカル領域では、センサーおよびAIコンピュート処理と応答の遅延を最小限に抑えるためエッジデバイスが不可欠です。エッジデバイスの中でも、リアルタイム性に優れたFPGA(注4)を用いたAIアクセラレーターデバイス(注5)のニーズが高まっています。
こうした中、当社はAMD社が提供する「AMD Embedded+」アーキテクチャを採用したマザーボードを開発しました。本マザーボードは、AMD社からの認定を取得しています。「AMD Embedded+」アーキテクチャは、AMD Ryzen(TM)組込み型プロセッサーとAMD Versal(TM) AI Edgeシリーズの適応型SoCを単一のボード上に併載することが特徴で、AIアクセラレーターデバイスの開発時間を短縮し、より迅速な市場投入が可能になります。
【本マザーボードの特長】
1.オールインワンで高性能
AMD Ryzen(TM) 組込み型CPU(x86)とAMD Versal(TM) 適応型SoC(FPGA)の融合により、スケーラブルで電力効率を高めると同時に、リアルタイム・高性能・高ユーザビリティなエッジシステムを一台で実現します。カスタムインターフェースにも対応しており、インターフェース拡張でエッジ端末に求められる機能を集約。プログラマブルロジックとVersal(TM) AIエンジンよるアクセラレーションを活用することで、低消費電力・低レイテンシの画像処理・エッジAI推論を実現します。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/127290/43/127290-43-8b9f3ed4cb74882bdcefffe59a5480e4-3900x1544.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]エッジシステム実現に向けた機能実装イメージ
2.ユーザビリティ
AMD Ryzen(TM) 組込み型CPU(x86)を搭載しており、Windows OSに対応する「AMD Embedded+」採用マザーボードは、ユーザビリティの高いUIを提供可能にします。搭載された組込みCPU内部には内蔵GPU(AMD Radeon(TM))も搭載されており、省電力で高性能なエッジシステムを実現します。
また、AIアクセラレーターデバイスで必要となるFPGA開発を請け負うNECプラットフォームズ独自サポートパッケージの提供を予定しています。本サポートパッケージは、専門知識を要することが多いFPGAベースの製品開発および展開を簡素化することを目的としています。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/127290/43/127290-43-3b140dfe001d9e3070ac0e8dd2cb96a5-3900x1523.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]サポートパッケージ活用イメージ
<Japan IT Week春2025について>
開催日時 : 2025年4月23日(水)〜25日(金) 10:00 〜 18:00
会 場: 東京ビッグサイト 東3ホール
ブース番号: 26-35(アヴネット株式会社ブース内)、27-5(株式会社アスクブース内)
公式HP : https://www.japan-it.jp/spring/ja-jp.html#/
なお本発表にあたり、AMD社よりエンドースメントをいただいています。
AMDの産業、ビジョン、医療分野のシニア プロダクト マーケティング マネージャであるKV Thanjavur Bhaaskarは次の通り述べています。「AMD Embedded+アーキテクチャは、業界をリードするAMDのx86コンピュートに、統合グラフィックスおよびプログラマブルハードウェアを組み合わせ、AI推論やセンサーフュージョンといった重要なアプリケーションに対応します。医療、モビリティ、産業分野におけるAI導入を加速する革新的なプラットフォームとして、AMD Embedded+を搭載したNECプラットフォームズとの協業を大変嬉しく思います。」
以上
(注1)AMD Embedded+ アーキテクチャを発表(2024年2月6日)
https://www.amd.com/ja/newsroom/press-releases/2024-02-06-amd-embedded-soc-ai.html
(注2)AMD社から認定を受けるのは全世界で2社目。日本国内では初めて。(2025年4月時点)
(注3)https://www.necplatforms.co.jp/product/compact_box/index.html
(注4)Field Programmable Gate Arrayの略称。ユーザが設計したプログラマブルな集積回路で、汎用マイクロプロセッサーを用いたソフトウエア処理に比べ、高速に実行することができる特定の業種/用途に特化したデバイス。
(注5)AI(人工知能)の推論や訓練を高速化するために設計された特定用途向けハードウェア。
※AMD, AMDの矢印ロゴ、AMD Ryzen(TM), AMD Versal(TM)はAdvanced Micro Devices, Inc.の商標です
※Windowsは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※その他、記載の会社名、製品名、サービス名などは該当する各社の登録商標または商標です。
<コンパクトボックス型コントローラについて>
https://www.necplatforms.co.jp/product/compact_box/
<本製品についてのお問い合わせ先>
NECプラットフォームズ
ITプラットフォーム事業部門 事業開発統括部 事業開発グループ
E-Mail:sales_support@coboc.jp.nec.com