米グーグル親会社3か月決算、最終利益46%増の約4・9兆円…過去最高に
2025年4月25日(金)6時42分 読売新聞
グーグルの看板=AP
【ニューヨーク=小林泰裕】米IT大手グーグルの親会社アルファベットが24日発表した2025年1〜3月期決算は、売上高が前年同期比12%増の902億3400万ドル(約12・9兆円)、最終利益が46%増の345億4000万ドル(約4・9兆円)だった。生成AI(人工知能)関連サービスが堅調で、最終利益は四半期として過去最高となった。
増収増益は8四半期連続。生成AIサービスの提供基盤であるクラウド事業の売上高が28%増の約123億ドルと伸びた。売上高の7割超を占めるオンライン広告事業は8%増の約669億ドルだった。
検索結果をAIが要約する新機能「AIオーバービュー」を昨年5月に導入したことで、検索サービスの利用が好調に推移した。同機能の月間利用者は現在15億人に上るという。サンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は24日、「AIの推進が力強い業績につながった」との声明を出した。
25年1〜3月期はAI向けデータセンターなどの設備投資に前年同期比43%増の約172億ドル(約2・5兆円)を投じた。グーグルは25年に設備投資に750億ドル(約10・7兆円)を投じ、AI開発を推進する方針だ。
売上高と最終利益は市場予想を上回り、アルファベット株は24日の時間外取引で一時5%超上昇した。