豊田自動織機が株式非公開化を検討…トヨタやグループ会社の出資案、総額6兆円規模も

2025年4月26日(土)0時29分 読売新聞

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 トヨタ自動車の源流企業となる豊田自動織機が、株式の非公開化を検討していることが25日、分かった。関係者によるとトヨタやグループ会社が出資する案が浮上し、買収総額は6兆円規模に上る可能性がある。

 豊田織機は、トヨタとお互いの株式を持ち合っており、トヨタは時価総額が4兆円を超える豊田織機株の約24%を保有する筆頭株主だ。豊田織機もトヨタの株式の約9%(約3・8兆円相当)を出資している。

 投資家の一部から株式の持ち合いを解消して資金を有効活用するように求める声が出ており、トヨタにはグループ企業の統治を強化する狙いもあるとみられる。関係者によると、メガバンクを含む銀行団が融資を検討している。トヨタは25日夜、「当社が保有するトヨタグループ株式については常に最適なあり方を検討しているが、現時点で決定した事実はない」とのコメントを出した。

 豊田織機は、トヨタの豊田章男会長の曽祖父にあたる佐吉氏が設立し、「自動車部」が分離してトヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)が誕生した経緯がある。豊田織機は現在、繊維機械のほかフォークリフトやエンジンを製造し、トヨタのスポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」を生産する。

 トヨタグループではここ数年、量産に必要な認証「型式指定」を巡る不正が相次ぎ、車の生産と出荷が一時停止する事態に発展した。豊田会長はグループ統治強化を主導する意向を示している。

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